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イギリスの小学校でのShow and Tell : プレゼン能力を向上させる教育

 



 

こんにちは、ともきりママです。

 

「Show and Tell」という言葉を聞いたことがありますか。

Show and Tell とは、直訳すると「見せて話す」という意味で、イギリスの小学校ではポピュラーな教育方法の一つです。Show and Tellは、子供たちが持っているものや好きなものをクラスでプレゼンテーションするというもので、子供たちが自信を持って発表することができるようになります。

今回は、イギリスの小学校で取り入れられているShow and Tell というプレゼン能力を育てる教育方法についてお話しします。

 

イギリスの小学校で取り入れられているShow and Tellとは】

イギリスの小学校で取り入れられているShow and Tellという教育方法は、子供たちが自分の好きなものや所有するものについて、クラスの皆の前でプレゼンテーションを行うことで、自分に自信を持たせたり、プレゼンテーションのスキルを向上させたりすることを目的とした教育方法の一つです。

私の子供が通っていた小学校でもShow and Tellは毎週行われていました。子供たちは自分の好きなものを学校に持って行きます。例えば低学年なら、自動車のおもちゃ、バービー人形、ぬいぐるみ、アクションマン人形、トーマスの機関車、などで、私の子供たちもおもちゃ箱から取り出した壊れかけたミニカーとか自分で作ったレゴ、シルバニアファミリーなどを持って行っていました。自分のお気に入りのものをクラスの皆に見せながら、その説明をします。高学年では、先生がトピックを決めることがあります。たとえば、「親戚にまつわるもの」とか、「環境保護に役立つもの」とかの決まったテーマに合った『もの』を選びます。

このShow and Tellは、子供たちの自己表現力を育むだけでなく、質問に答えるスキルやオーディエンス(聞き手側)とのコミュニケーションを学びます。また、発表するために準備を行うことで、計画性や創造力を育てることができます。

 

Show and Tellを取り入れたプレゼン能力向上の方法】

 

プレゼン能力を向上させることができるShow and Tellの方法は次のようなプロセスで進められます。

1.発表の準備を行う

Show and Tellの発表のために、皆に見せる『もの』を選びます。そして、それについてどんなことを話すのかメモに書き出します。このメモを見ながら発表してもOKなので、メモは見やすく書きます。小学校低学年のうちは子供だけでは準備ができないため、親が手助けしていました。

2.質問に備える

自分の発表に対して、どんな質問が来るのかを事前に考えておきます。例えば、「いつから持っているのか」「どんな時に使用するのか」など、オーディエンス(聞き手側)から質問された場合の答えを用意しておきます。

3.予行練習をする

話す内容が決まったら、実際に発表の予行練習をします。手に『もの』を持ってオーディエンス(聞き手側)に見せながらスピーチをすることは、簡単なことではありません。片手にものを、もう片方の手にはメモを持って、スピーチの練習を家でしていきます。オーディエンスにわかりやすく伝えるように練習します。わが家で練習する際に、聞き手側の私は質問をしたり、意見を言ったりして、プレゼンの内容を深める手助けをしていました。

4.聞く練習をする

Show and Tellは、オーディエンスとして聞く練習になります。クラスに20人いれば、19回は誰かのプレゼンを聞くことになるので、質問のしかたやフィードバックの方法を学んでいきます。フィードバックとは、プレゼンを聞いた自分の感想や意見をプレゼンした人に伝えることです。プレゼンの後にはこのフィードバックの時間があるので、率直な感想をみんなで話し合います。

5.フィードバックを受ける

オーディエンスであるクラスメイトや先生の感想や意見を聞くことで、自分のプレゼンの客観的な評価を受け、改善することができます。

 

Show and Tellの効果】

  • 自己表現力が向上する
  • 自分に自信が持てる
  • 人前で話すことに慣れる
  • プレゼンのスキルが身に付く
  • 計画やリサーチする力が付く
  • 他人の話を聞き、質問や意見を言える

 

まとめ・家庭でできるShow and Tell

このように、Show and Tellの授業を受けることで、子供たちのプレゼン能力の向上に効果があることがわかりました。また、オーディエンスとして他人の意見や考えを聞くことでコミュニケーション能力が向上するとともに、多様性や異なる考え方を尊重することができるようになると思いました。初めの頃は、恥ずかしがっていた我が子も、だんだん板についてきて堂々と発表できるようになっていきました。欧米人がプレゼンに長けているのは、こうした学校教育の効果かもしれないと思います。

このShow and Tellは、家庭で簡単にできるので、よかったらやってみてください。

 

ともきりママ