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毒親にならないための5つのポイント:イギリスでの子育て経験から

 

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

毒親』とは、子育てにおいて最も避けたい存在の一つです。自分が毒親になっているのか、毒親だったか、自問自答する親御さんは少なくないでしょう。私自身も、ある時は毒親的な言動をとったことがあったことを反省しています。

子育ては、人生における最も重要な役割の一つです。子供たちは、親の愛情とケアを必要としています。親も生まれてきた子供を愛し、慈しみ、大事に育てることが望ましいです。しかし、時には、親自身の抱える問題や過去のトラウマ、ストレスなどが、子供に悪影響を及ぼすことがあります。

私が長年住んでいたイギリスでも、『毒親』(Toxic parents)という言葉は存在しますが、日本ほど注目されていません。今回は、私自身の反省やイギリス人親から学んだ子育て術から、毒親にならないための対処法を考えていきます。

 

毒親による子供への影響について】

毒親は、子供に対して肉体的、心理的暴力を振るったり、制限をかけたり、愛情不足に陥らせたりするなど、さまざまな形で子供に影響を与えます。毒親の言動は、子供の心理的成長に影響を与え、それは大人になっても残るものだと思います。それらの影響を以下に挙げます。

  • 自己肯定感の低下・自分に自信が持てない:親が子供に対して常に批判的であったり、子供をほったらかしだったり、食事や衛生面での世話を怠ったり、イライラを子供にぶつけたり、暴力を振るったり、などの言動は、子供の尊厳や自信を低下させ、子供は自己肯定感を持つことができなくなります。
  • 精神的ストレスを感じている:子供は親の顔色をうかがい行動するようになり、常に精神的ストレスを抱えてしまうことになります。
  • 人間関係をうまく築けない毒親により、子供は信頼関係を築くことができなくなり、社会的なスキルを身に付けられず、人間関係が苦手になってしまう可能性があります。
  • 親を嫌う・トラウマになる:子供が成長して大人になっても、子供時代の親との関係がトラウマとなって心に残る場合があります。その結果、親との関係を避けたり、断絶することも考えられます。

 

 

毒親にならないための5つのポイント

 

1.自分自身の過去と向き合う

毒親になる人は、自分が子供の頃に毒親に育てられたことが原因であるという場合があります。自分がどのような子育てを受けて来たかを振り返り、その経験から自分自身が毒親にならないように注意することが大切だと思います。

虐待は連鎖する、という可能性があるように、毒親も連鎖する可能性があるかもしれません。自分が親から言われて嫌だった言葉や行動を思い出して、フラットな気持ちで分析してみます。辛い子供時代がトラウマの場合は、無理に思い出す必要はないです。

 

2.自分自身を最優先する・子供ファーストにしない

親はついつい子供を優先してしまいがちです。子供の健康や幸せのためには、親は犠牲を払うことを厭わない場合が多いと思います。しかし、そのような状態が続くと、親はストレスを貯めてしまい、イライラを子供に向けてしまう、という負のループに陥ることがあります。その結果、子供に毒を吐いたり、暴言を言ったり、暴力にまで発展したりすることがあるかもしれません。

親が自分自身を最優先にすることは、毒親にならないためにも重要です。自分がハッピーであれば、子供に対してもポジティブな態度を保つことができます。イギリス人の親は自分の幸せを優先する傾向があります。なぜなら、親自身がハッピーでなければ、子供に対してハッピーな態度を取ることができないからです。

例えば、平日の夕食作りを冷凍食品や買ってきたもので済ましたり、子供を預けて外出したり、自分の好きなものを買ったりすることで、家事や育児の負担やストレスを減らしています。これにより、子供に優しく寛容な態度を維持することができます。もちろん、子供が困っている時や支援が必要な場合は、親は子供を優先すべきですが、常に子供ファーストにすることは必要ありません。親自身が幸せでいることが、子供のためにも大切だと思います。

 

3.子供とのコミュニケーションを大切にする

子供とのコミュニケーションを大切にすることは、毒親にならないために必要な対処法の一つです。日頃から、子供との会話を大切にしましょう。子供がどのようなことを考え、感じているのかを理解することが親子関係を良好に保つためには必要です。

例えば、家事をしながら、仕事の作業をしながら、テレビや動画を見ながらではなく、子供と向き合って話し合う時間を作ります。食事をする時やおやつを食べる時などの時間はリラックスできる会話の時間になると思います。そんな時こそ、子供の話に耳を傾け、質問したり、親の意見を述べたりすることが大切です。

子供が親に対して信頼感を持てるようになるためには、親自身が子供のことを大切にしていることを示す必要があります。子供が困ったことや悩んでいることがあれば、親が受け止め、一緒に考えて解決する方法を探ります。また、子供が自分の感情を表現できる家庭内の雰囲気を作るようにします。例え、ネガティブな感情だとしても、親が寄り添うことで子供は支えられる安心感を得ることができます。

 

4.ポジティブな言葉を心掛ける・「ありがとう」を言う

子育てにおいて、親は子供に対してポジティブな言葉を使うことは重要です。否定的な言葉や表現は、子供の自尊心や自信を傷つけることがあります。その代わりに、子供を褒めたり、励ましたりすることで子供の自尊心を高めることができます。イギリス人の親たちは、とても褒め上手でした。そして、子供が何かをしてくれたら、必ず「ありがとう」を言います。「ありがとう」と言われることで、子供は自分に自信が持ち誇りを感じることができます。

しかし、ポジティブな言葉を使うことは、ただ単に褒めることだけではありません。子供が失敗した場合でも、否定的な言葉ではなく、ポジティブな言葉で励まし、次に向けた前向きな気持ちを伝えることが大切です。例えば、「今回はうまくいかなかったけど、次はきっとできるよ」と言うようにすることで、子供は自信ややる気を取り戻すことができると思います。

また、「ありがとう」の言葉も大切です。子供が何かをしてくれた時に、感謝の気持を表すことで、子供は自分が大切な存在であることを感じます。この感謝の気持は、大人になっても心に残るもので、自分が家族の一員であるという存在感と愛されている安心感を与えます。

 

5.他人の子供と比べない・見栄や世間体を捨てる

子育てにおいて、他人の子供と自分の子供を比較してしまうことはよくあります。例えば、同じ年齢の子供の成長や才能を見比べたり、親の育児スタイルや経済力、子供の習い事や学力などを比較してしまったりすることがあります。しかし、他人の子供と比較ばかりしていると、それが自分の子供の基準になってしまう可能性があります。つまり、小さな世界での比べっこ、になってしまいます。これは、無意味です。

また、見栄や世間体を捨てることも大切です。子供の将来に期待する気持ちは、親なら誰でも持っていると思います。しかし、周囲の人たちからの評価や期待に合わせて自分の子供をコントロールしすぎることは、子供にとってプレッシャーでしかありません。それは、純粋に子供自身のためではなく、あなたの評価を上げたいだけだと気づくことは重要です。

他人の子供と比較しないでマイペースを貫くことは簡単なことではありません。私もつい子供のクラスメイトと比べて一喜一憂していました。そのことで、子供の心を傷つけているという自覚もない愚かな行為でした。自分の子供が自分らしく幸せに生きることが何よりも大切なことです。そのために親は全力で子供をサポートします。

 

まとめ】

今回は、毒親にならないための5つのポイントを紹介しました。これらは、子育て経験から得た私見ですので、すべての子育てに当てはまるわけではありませんが、毒親になることが子供の心に与える影響は大きいことを、ご理解いただけると幸いです。

子育ては楽しくてハッピーなことばかりではありません。多くの心配や悩みを抱えながら親として踏ん張っていく日のほうが多いかもしれません。そんな時は、自分の頭の中のハードルを少し下げるだけでも負担はかなり減ると思います。

毒親にならないためには、自分自身を最優先して自分を労わりましょう。自分ファーストでいいと思います!

 

ともきりママ