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おうち教育で子ども2人医学部合格

日本vsイギリス 子供たちの勉強方法の違いと優秀さの真実 中編

 

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

前回からの続きです。

 

日本とイギリスの子供たちの勉強方法

日本とイギリスの教育システムは大きく異なっています。そのため、子供たちの勉強方法にも違いがあります。ここでは、その違いの特徴を挙げていきます。また、どちらが効果的な勉強方法であるか考察したいと思います。

 

 

【1.日本の子供たちの勉強方法の特徴】

  • 復習と暗記が重視される:日本の教育システムでは復習と暗記が重視されています。”詰め込み教育”と呼ばれることもありますが、知識を豊富に身に付けられます。
  • 個人的な意見よりも正解を導き出すことが重視される:日本の教育システムでは、個人的な意見や考えよりも、正解が重視され、正解を導き出すことを重視する傾向があります。
  • 衛生面の教育が行われている:校内は上履き、給食前に手を洗う、トイレの後手を洗う、などの衛生面での教育が学校で行われています。
  • 協調性・集団生活を大切にする:チームワークを重んじて、協調性を養います。運動会や発表会などのアクティビティが豊富です。
  • 小さい時から勉強する:親の教育方針によっては、子供は幼稚園児の時から英語を習ったり、○○式のような算数のお教室で勉強する場合もあります。
  • 塾の勉強が重視される:日本では学校の勉強だけでなく、塾など学校以外での教育を受ける子供が多いです。
  • 夜遅くまで勉強する:中学受験前の子供たちや中学生以上の子供たちには、深夜まで勉強する子供が多いです。

 

 

【2.イギリスの子供たちの勉強方法の特徴】

  • 自主性が重視される:イギリスの教育システムでは自主性が重視されています。小学校では、勉強を教えるより、子供自身が自主的に勉強する学習習慣を身に付けさせることを目標にしています。
  • 小学校の教科書は使い回し:一般的に、小学校では教科書は配られません。学校に置いてある何代も使ったであろう古びた教科書を借ります。学年が終われば返却します。
  • 議論型の授業が多い:イギリスの教育システムでは、子供たちが主体的に考え、議論することが重視されています。授業での発言や討論が重要視されて、子供たちは自分の考えを自由に述べることができます。
  • 授業は必ずしも教科書通りに進まない:きっちりと教科書通りに授業が行われるわけではなく、議論や実験や校外学習などで子供が飽きないように工夫されている場合が多いです。
  • 暗記することを指導されない:例えば、日本では当たり前の九九の暗記は、イギリスでは先生から暗記するように言われません。試験にも、暗記問題はまず出ません。
  • 読書は重要視されている:幼児の時は親が絵本を読み聞かせ、字が読めるようになれば子供が本を親に読み聞かせたり、子供自身が一人で読んだり、する読書の習慣がイギリスにはあります。本読みは小学校入学してから小学校卒業まで毎日の宿題です。好きな本を好きなだけ読むというゆるい宿題です。
  • 夜遅くまで勉強しない:イギリスの子供たちは、小学生はもちろんのこと、中高生も夜遅くまで勉強することは稀です。中学卒業時と高校卒業時の国家試験がありますが、夜中まで勉強するという習慣はイギリス人の子供にはありません。
  • 試験は記述式が多い:一部の理系の科目以外では、試験はほとんど記述式です。子供たちは、自分が理解していることや自分の意見や考えを交えて試験問題に取り組みます。

 

3.どちらが効果的な勉強の方法か?

 

日本とイギリス両国の勉強方法には、それぞれ長所と短所がありますが、どちらが効果的なのかという判定は、やはりそれぞれ教育システムが違うため、非常に難しいと思います。

効果的な点について言えば、日本の場合、基礎学力の習得に重点が置かれ、正確で迅速な判断力が培われ、高い学力を得ることができます。世界学力ランキング(PISA)でも、日本は常に上位に入っています。この結果を見ると、日本の子供たちの勉強方法は効果的であると思います。

一方、イギリスの勉強方法においては、コミュニケーション能力や批判的思考(Critical thinking)、自己表現能力が養われ、将来的に自己実現がしやすくなると思います。また、中学卒業時には自分の将来目標への道を決め、高校で学ぶべき科目を選択し、それらの科目を高校で深く学習できます。

結論としては、どちらの勉強方法も一長一短でありますが、お互いの良いポイントを自分の子供の勉強方法に取り入れてみることで、子供の能力をより伸ばせるのではないかと思います。

例えば、イギリスは小学生のうちは必ず毎日読書をします。1ページでもいいから、本は読まないといけないという学校からの指導があります。その結果、中学に入っても、本を読む子供は多いです。(本好きになる)読書の楽しさを知ることは、勉強面だけでなく、趣味として生活が充実するものになると思います。

 

 

次回に続きます。

 

ともきりママ

 

 

日本vsイギリス 子供たちの勉強方法の違いと優秀さの真実 前編

 

 

こんにちは、長年住んでいたイギリスで幼稚園から大学まで子育てをしてきました、ともきりママと申します。

その経験から子育てや教育、英語に関してブログを書いています。よろしくお願いいたします。

 

子育てにおいて、子供の教育は非常に重要だと思います。子供が将来、社会の一員となり、幸せに生活していくためには、教育は大事なファクターです。世界中の国々の中で子供たちの勉強方法は様々です。

日本では小学生の時から塾に通うことは珍しくなく、中学生以上になれば塾に通うことは一般的になり、そのため日本の子供たちは多くの時間を学習に費やしています。一方、私が長年住んでいたイギリスには、そもそも塾というものがほとんど存在しないため、子供たちは日本の子供ほど学習に時間を費やしていません。このように両国では、子供の学習方法や学習時間に大きな違いがあります。

しかし、実際には、どちらのほうが学習効果が高いのでしょうか。また、両国の子供たちの優秀さにはどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、日本とイギリスの子供たちの勉強方法の違いや、両国の子供たちの優秀さについて、3回に分けて書いていきます。

 

 

イギリスの教育システム】

イギリスの教育システムは日本とほぼ同じように、4段階に分けられます。

  • Nursery Education  日本の幼稚園相当 義務教育ではない
  • Primary Education 日本の小学校相当 義務教育 5歳から
  • Secondary Education 日本の中学校相当 義務教育 GCSE国家試験
  • Further Education 日本の高校相当 義務教育ではない A-Level国家試験

イギリスは日本と違って、中学や高校に入るための受験勉強というものはほとんどありません。中学も高校も希望する学校に通えることが一般的で、超エリート校のイートン校などのパブリックスクールは別格として捉えることができます。(学力だけでなく家柄なども重視されるため)

 

イギリスでは中学高校入学の受験はありませんが、中学卒業時と高校卒業時の国家試験があります。

中学卒業時の国家試験GCSEは受験する子供の選択によって科目数に違いはありますが、大学進学を希望する子供は10科目前後が必要になります。

例えば、私の子供の例を挙げますと、国語(英語)、外国語(フランス語)、数学、統計学、化学、物理、生物、歴史、地理、IT、ビジネスなどでした。他にも教科として、アート、天文学、古典、栄養学、経済学、デザイン、ドラマ、ダンス、体育、宗教学、など多岐に渡る選択肢があります。子供たちは、必須教科(国語や数学など)以外の科目は、自分の希望する将来の職業に役立つものを選びます。

この中学卒業時の国家試験GCSEの結果は、イギリス人にとって一生ついて回ります。例えば、中学卒業後の就職、大学受験の時、大学院に進む時、就職やインターンをする時など、試験結果を求められるシーンは多々あります。

 

そして、高校卒業時の国家試験A-Levelも同様に、重要な試験です。イギリスの高校は2年制で、1年目にすでにAS-Levelという国家試験があり、その結果(成績)は2年目のA-Levelと同じくらい重要です。ですから、GCSEが終わってホッとする間もなく、子供たちは翌年のAS試験に向けて勉強します。

ASとA-Levelの試験では、子供たちは自分の希望する大学の学部に合わせて、3から5科目を選びます。例えば、医学部の場合、一般的に、化学と生物は必須であり、次に数学や物理も必須の大学は多いです。このように、子供たちは高校に入ると、自分の選んだ科目を深く勉強するようになります。この高校2年間の学習内容は、かなり専門的であり日本の大学の1~2年生で学ぶ部分に匹敵するということも聞いたことがあります。

 

イギリスの試験の方法】

イギリスの試験は、数学などの教科以外は、記述式のものが大半です。イギリスの教育において、日本で重視されている暗記問題は無いと言っても過言ではありません。

例えば、中学卒業時の歴史の問題では、「アイルランド紛争について見解を述べよ」のように子供の知識だけでなく理解度などが問われます。マークシート方式とは違って、このような記述式(しかも長文)のため、試験結果が出るまで時間がかかります。毎年6月末に試験が行われ、8月末に結果が出ます。子供たちはドキドキしつつも夏休みをエンジョイしますが、答案チェックをする先生方は夏休みも忙しく働いています。答案チェックは、子供が通う学校の先生ではなく、他校の先生方が複数で見て採点します。

また、試験結果を受け取って、採点に納得できない場合は、再チェックの申請ができます。その時は、採点した先生方とは違う別の先生方が採点します。再チェックしてもらったからといって、点数が上がるとは限らず、再チェックの結果、点数が下がってしまう場合もあります。

 

次回に続きます。

 

ともきりママ

 

 

 

 

親のメンタルヘルスを守るための5つの簡単なアドバイス

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

今日は、子育てにおいて親のメンタルを健康に保つための5つのアドバイスを提案します。

 

【はじめに】

子育てには多くの喜びがありますが、ストレスやイライラを感じる親御さんも多いのではないでしょうか。私もそうでした。夜泣き、わがまま、反抗期など子供の成長過程では様々なハードルがあります。単に子育てだけすれば済むわけではなく、仕事や家事をしながらの子育てで親は疲労困憊になり、心の余裕も少なくなりストレスいっぱいになることもよくあると思います。

そのような状態が続くと、親自身が心身ともに疲れ果ててしまい、子育てにも悪影響を及ぼすことがあります。例えば、イライラがつのると子供に不当な怒りをぶつけてしまうことがあります。また、ストレスが原因で親自身が体調を崩してしまうこともあります。

そのため、親のメンタルヘルスを良好に保つことはとても重要です。今回は、親のストレスやイライラを軽減、または解消するための気持の持ち方の簡単なアドバイスを5つ紹介します。親自身が安定したメンタルを保ち心身ともに健康でいることが、子育てにより良い影響を与えることができると思います。

 

【アドバイス1.自分に正直になる】

親のストレスの原因の一つとして、親が自分自身に向き合わないことが考えられます。本当は疲労困憊なのに、頑張って無理をしていることはありませんか。自分のやりたいことは後回しにして結局できなかったり、外部のプレッシャーからやりたくない子育ての作業をしたり、など自分の気持ちを封印していることはありませんか

まずは、何がストレスの原因なのかを突き止めます。

例えば、本当は離乳食を手作りしたくないのに義母がうるさく言うから作っている、ドラマをみたいのに子供は寝付かない、ダメだと言っても子供が言うこときかない、などいろいろあると思います。原因を見つけて解決方法を考えることが第一歩です。義母がうるさく子育てに干渉してきたら「ハイハイ」と返事だけする、子供が寝付かなければ配偶者やパートナーと交代する、または、子供の安全を確認して子供だけで寝かせる、子供が言うことをきかなければいったんは子供の要求を飲む、などのように解決策を考えます。つまり、自分自身が自分で作り上げているハードルを下げます。

親はとかく自分を犠牲にしてしまいがちですが、親は子育てする側の主役ですから、自分を優先することを考えていいと思います。

 

【アドバイス2.時間を効果的に管理する】

子育て中の親にとって時間はとても貴重なものです。子供が寝静まった後の解放感は格別ですね。親は時間を上手に使うことでストレスは軽減されると思います。

まずは、自分が時間をどのように使っているかを客観的に分析し、自分の自由時間として確保できる時間がないかどうかを探してみます。

大人の時間を確保するために実行しやすい方法は、毎日の子供の就寝時間を決めることです

私が長年住んでいたイギリスでは、子供の就寝時間は、3歳までは6時、就学前と小学校2年までは7時、3年生以降の小学生は8時でした。就寝時間になったら「おやすみなさい」」と親は子供部屋の電気を消してドアを閉めます。その後、親は自由に過ごします。この時間を家事に充てることはまずありません。自分たちの時間を大切に楽しんでいます。なぜこんなに余裕があるのかと言いますと、第一に寝る時間は絶対厳守、次に平日の食事は手抜き、そして自分ファーストだからです。

 

【アドバイス3.ポジティブな考え方をする】

子育てにはストレスが付きものですが、そのストレスに対してポジティブな考え方をすることが大切です。例えば、何かうまくいかなかった時は、自分自身を責めるのではなく、改善策を考えるようにします。子育ては誰にとっても大変なものです。あなたの他にも同じような経験をしている親はごまんといます。「ま、いいか。」と思うこともあなたの心を守るためには大切なワードです。

また、ポジティブな言葉を使うように心がけます。子供に対してだけでなく、自分自身にも配偶者やパートナーにも、ポジティブな言葉を使うだけでも心が軽くなっていくと思います。

 

 

【アドバイス4.自分に対して優しくなる】

子育て中は自分自身が犠牲になってしまいがちです。しかし、自分自身に対しても優しくなることは大切です。例えば、今回は子供のおもちゃは買わないで自分の欲しかったTシャツを買う、とか、たまには自分にご褒美の食べ物を買ったり、子供の希望する遊園地でなく自分の行きたい所に行く、など、自分自身に対して優しくしてあげることは自分の心を守るために必要です。自分に厳しくなりすぎない、自分が犠牲にならない、ということを忘れないでおきます。

また、自分に対して寛容になることも大切です。予定通りにいかなくても、失敗してしまっても、自分を責めることはせず許容します。うまくいった時は自分を褒めるようにして自分に自信を持ちます。そうすることでポジティブな気持ちになり、ストレスを軽減できると思います。

 

 

【アドバイス5.リラックスする時間を作る】

趣味をしたり、音楽を聞いたり、映画を見たり、お風呂でゆっくりしたり、など、リラックスする方法は人それぞれだと思います。自分の自由な時間を確保したら、子育てや仕事や家事以外に関することで完全にOFF状態になることが大切です。配偶者やパートナーと相談しながら、交代で自由時間を満喫するようにしましょう。

また、親戚など周囲の人たちのサポートを受けることでも、ストレスを軽減できると思います。

 

 

以上が、親のメンタルヘルスを守るための5つの簡単なアドバイスです。

親である以上、子育てにはイライラやストレスがつきものですが、そのネガティブな感情に振り回されることなく、自分自身のメンタルを良好に保つことは大切です。体の不調と違って、目に見えないメンタルの不調はともすれば我慢しがちです。親が子供の体と心を大切にすることと同様に、親自身も自分の体と心を大切にしなければなりません。

子育てが忙しい中でも、これらのアドバイスを参考に今一度ご自分の子育てスケジュールや夫婦間での子育て分担を見直して、ご自身のメンタルヘルスを守っていただけたら、と思います。

 

ともきりママ

イギリスの迷信7選 縁起をかつぐのはイギリス人も同じ

 

こんにちは、長年の英国在住経験から子育てや英語教育についてブログを運営している、ともきりママです。

 

今日は、イギリスの迷信についてお話しします。

日本もそうですが、イギリスには様々な迷信が存在します。これらの迷信は、過去には重要な役割を果たしていたそうですが、今でも多くの人々に愛され続けています。イギリス人が迷信を信じているかどうか、は、日本人が迷信を信じているかどうか、と同じニュアンスがあると思います。イギリス人は多くの迷信をあまり深く考えすぎることなく、ごく自然に日常生活に取り入れています。私自身も同じで、例えば、夜に爪を切ることを避けたり、茶柱が立つと喜んだりしています。

イギリスの迷信の中には、中世からの言い伝えもあります。魔女や悪魔の存在を信じる人が多かった中世では、悪魔を追い払うためにホースシューを掛ける習慣があったそうです。「歯の妖精」の伝承も中世にさかのぼるとされています。

今回は私がイギリスに住んでいた時に、イギリス人の大人や子供から教えてもらった迷信を7つ紹介します。もちろん、迷信なので話のネタとして読んでいただきたいと思います。

 

1.梯子の下を通らない Don't walk under a ladder!】

梯子の下、例えば工事とかで建物や壁に立てかけられている梯子の下を通ると不運が訪れすという迷信です。三角形は悪魔を呼び寄せるという言い伝えがあり、梯子を立てると三角形の形をしているため縁起が悪いと考えられているようです。安全上の理由もあるかもしれませんね。

 

2.傘を家の中で広げない Don’t open an umbrella in the house.】

日本では家の中で濡れた傘を家の中で広げて乾かすのは定番ですが、イギリスでは違います。私はこれをイギリス人の子供から教わりました。ある日、私の子供の友達が家に遊びに来た時、バスルームに広げて乾かしていた傘を見つけたその子は、血相を変えて私のところに飛んできました。「はやく傘をたたんで!」傘を屋内で広げることは、不吉なことだそうです。

 

【3.縁起が悪いことを言ったら木を触る Touch wood!】

「子供が楽しみにしてるけど、明日のマラソン大会雨が降りそう」と言ったママ友はすぐさまハッとして、「Touch wood!」と言って近くにあった木製のテーブルを触っていました。何か良くないことを言ってしまった場合、木を触ることで『取り消し』になるそうです。日本でも言霊という言葉があるように、イギリス人も同じような考え方をしています。また、願望がある時、例えば「来週の試験に合格しますように!」というような場合でも「Touch wood!」と木を触ります。

 

4.歯の妖精 Tooth Fairy】

イギリスでは、子供の乳歯が抜けた時、その乳歯を枕元に置いて寝ると、歯の妖精Tooth Fairyがやってきて乳歯と交換にコインを置いていくという迷信があります。イギリスの子供たちにはサンタさんと同じくらい有名な存在です。もちろん、親がそっとコインを置いておきます。子供の成長を楽しめる迷信です。

この迷信を知らなかった私は、子供が朝起きて来て「歯のフェアリーが来なかった」と半べそで言われて慌てました。コインといっても10円ぐらいのコインではなく、一番金額が高い1ポンドのコイン(170円ぐらい)が子供の友達の間では相場だったようです。

 

5.ホースシュー(馬蹄)Horseshoe】

ホースシューは、イギリスでは古くから幸運を引き寄せるお守りとされています。特に、家の玄関に掛けられることが多く、悪い運気や邪気を払う効果があると信じられています。また、ホースシューは馬にまつわるものであるため、農村では豊作や家畜の健康を祈願するためにも使われています。私の家でもホースシューを玄関に掛けていますが、イギリス人から言われたことは、Uの字の形で飾らなくてはならないとのことでした。Uを下向きにすると運気が下に落ちてしまうからだそうです。

 

6.人差し指と中指をクロスする Crossed fingers】

幸運を祈る時にイギリス人がよくするゼスチャーです。この習慣は、日本でもよく知られていると思います。身を守る指輪の形を表しているという説があり、強く願いたい時に両手で行う人もいます。「Keep my fingers crossed!」あなたがうまくいくように祈っている、また「Keep your fingers crossed!」私がうまくいくよう祈っていてね、などのように言葉で表す場合も多いです。

 

7.クリスマスツリーは1月6日に片付ける Christmas tree should come down on the 6th January. 】

これは迷信というより宗教的な日程になりますが、イエス・キリストの誕生日から数えて12日目にあたる1月5日の夜は、「Twelfth Night」と呼ばれています。これは、キリストの誕生を知った東方の3賢人がキリストの下へ駆けつけるのに要した日数によるものです。正式には、12日目の夜にツリーを片付けるようですが、一般的には翌日の1月6日にツリーを片付けます。1月6日過ぎてもしばらく飾っていたわが家を見たイギリス人友人は眉間に皺を寄せながら、「1月6日」過ぎても飾るのは縁起が悪いことだ、と教えてくれました。

 

 

以上が、私が実際にイギリス生活の中でイギリス人に教えてもらった迷信です。迷信を信じることは非科学的だと批判する声もあると思いますが、迷信を日常生活に取り入れて暮らしていくことは、幸運を引き寄せるための心の支えにもなる場合もあります。また、その迷信に関連した風習や習慣を取り入れることで生活が豊かになる家庭もあると思います。迷信は信じないけれど、迷信を娯楽として楽しむ人もいると思います。

郷に入っては郷に従え、で、私はイギリスの迷信や風習を楽しむことができました。

 

ともきりママ

 

中学生にこそ必要な思考力!家庭でのCritical Thinkingの取り組み方法



 

こんにちは!英国在住経験経験から子育てや英語教育についてブログを運営している、ともきりママです。

 

今回は、子供の将来に必要不可欠な思考力を身に付けるために、家庭でできる「Critical Thinking」(クリティカルシンキング)についてお話ししていきます。

 

 

【はじめに】

Critical Thinking(以下、クリティカルシンキング)とは、Critical批判的な、Thinking思考、で、情報を収集し、分析し、判断や推論をすることでより深い理解や洞察の力を得るスキルのことです。

イギリスやアメリカのような英語圏の国々で一般的に教えられている教科の一つです。日本でも中学や高校で教えている学校があるかと思います。

私が長年住んでいたイギリスでは、小学校からクリティカルシンキングを念頭に置いた教育が始まり、中学と高校では選択教科の一つになっています。イギリスの大学の医学部や法学部など特定の学部ではクリティカルシンキングは必須受験教科です。また、私が過去に勤めていた欧州にあるアメリカ系金融機関でも、クリティカルシンキングMBA取得者に限らず、グローバルビジネスパーソンには必要なスキルだと教えられていました。

イギリスの子供たちはクリティカルシンキングという教科としてではなく、他の教科の授業からこのスキルを意識しないで学べるように指導されています。

なぜなら、子供たちが将来直面するであろう様々な問題に対して、正しい判断を下し、問題解決策を見出す力をつけるために必要なスキルだからです。

また、クリティカルシンキングによって、情報に簡単に惑わされることなく、自分の意見を自信を持って述べることができるようになります。

クリティカルシンキングは、参考書を読んで勉強するよりも、授業や実生活で体験を積みながら身に付いていくものです。そのため、家庭でも継続的に取り組むことが大切だと思います。この記事では、中学生でもできるクリティカルシンキングの訓練の方法をご紹介していきます。

 

 

クリティカルシンキングを家庭で教えるためのアプローチ】

中学生にこそ必要なクリティカルシンキングは、学校によっては教科に入っていないかもしれません。学校で学べたとしても教わる時間が限られているため、家庭でクリティカルシンキングを教えることは大切です。

私が一番重要だと考える家庭で教えるためのアプローチは、日常生活での様々なシーンでの疑問や矛盾点に対して、子供と一緒に考えるようにすることです。

例えば、「なぜ地球温暖化が問題なのだろう」「なぜ戦争は長く続いているのだろう」とか、「なぜ襲撃犯は首相を狙ったのだろうか」など、テレビの報道などで流れているニュースに関して親子で話し合う習慣をつけることです。

子供が「わからない」と言っても「お父さんはこう考えているんだ」「お母さんはお父さんとは違う風に考えているよ」などのように話を広げていきます。それでも興味を示さなければ終わりにします。(無理強いはNG)

しかし、常に情報や事象に対して疑問や違う視点を持つ姿は、子供に見せておくことが良いと思います。

 

子供にクリティカルシンキングを身に付けさせるためには、親はエスチョンテクニックを覚えておきます。クエスチョンテクニックを使うことで子供はより深い思考力を養い、自分の意見をより正確に伝えることができます。

例えば、現在も継続しているウクライナとロシアの戦争(ロシアのウクライナ軍事侵攻)について、「あなたはどう思いますか?」と、子供の意見を聞きます。その上で、「あなたは何故そう思いますか?」「それが正しい理由だと思いますか?」などの、質問は子供の考え方を深く掘り下げます。

また、あえて子供の考えとは違う意見を述べて、子供の反論を引き出すこともあります。例えば、「日本の周辺にロケットを打ち込まれるのは日本が悪いからだよね?」などのように、子供に反論の意見を言いやすいように誘導します。その上で、子供の反論にさらに親が反対意見を言うという、一種のロールプレイ議論をしていくことも子供の思考力を伸ばすアプローチになります。

イギリスの小学校では、このロールプレイがしばしば授業で行われています。今回の議題は「なぜフィッシュアンドチップスの人気がなくなったか」として、○○ちゃんはお店の人、○○ちゃんはお客さん、○○ちゃんは漁師さん、など、子供の年齢に合わせたテーマで楽しく話し合いをします。このように、いろいろな視点から、様々な意見を出し合ってクリティカルシンキングを学んでいきます。

 

もう一つ例を挙げます。例えば、子供がディズニーランドに行きたいと言ったとします。クエスチョンテクニックとしては、「なぜディズニーランドに行きたいですか?」「ディズニーランドに行って何をしたいですか?」「ディズニーランドに行くことで何を得られますか?」など、実際にこの質問をしたら子供に嫌がられると思いますが、こういうパターンの質問をすると子供は自分の考えを上手にまとめ、より洗練された意見を持つことができます。

 

疑問を持ち、考えることの大切さは、クリティカルシンキングの基本的な原則の一つです。自分の意見を言う前に、情報を集め、論理的に考えることは必要です。疑問を持って考えることで子供はより良い意見を持つことができます。また、疑問を持つことは、新しいアイデアを生み出したり、革新的な考え方を養うためにも重要です。

 



 

クリティカルシンキングを身に付ける方法】

 

1.ニュースや映画などの映像作品を通して学ぶ方法

ニュースや映画などの映像作品を見ることは、クリティカルシンキングを学ぶためには手軽で最適なリソースです。上記で述べたように、ニュースについて親子でお互いの意見や考えを話し合ったり、映画鑑賞の後で物語の中で起きたことについて感想を話し合います。子供の考え方や意見は否定せずに尊重して、その上で親の意見も伝えます。これを習慣化することで、子供はニュースをはじめ様々な情報に対して自分から考える習慣が付くと思います。

 

2.問題解決力を高める練習方法

クリティカルシンキングは、問題解決力を高めることにもつながります。子供が問題解決力を高めるためには、以下の問題解決のプロセスを理解することが大切です。

  問題解決のプロセス

  1. 問題の把握 何が問題かを探す
  2. 情報収集 正しい情報かを確認し、詳しい情報を得る
  3. 解決策の選択 解決策候補を考え、最適だと思うものを選ぶ
  4. 解決策の実行 実際に解決する(または、話し合いの中で発表)
  5. 結果の評価 結果が正しいかどうか自分や他人がチェックする

これらのプロセスを理解して、自分の思考のプロセスを作り上げていくことで、問題解決力のスキルが向上します。

 

3.家族でディスカッションをする方法

イギリスでは、家族でディスカッションすることは珍しいことではありません。むしろ、何かにつけて家族でディスカッションしているようにも見えます。小学生の子供も大人顔負けの話しぶりをします。(内容は幼くとも)

家族でディスカッションすることは、子供がクリティカルシンキングの力を発展させるために非常に効果的な方法です。何について話し合うか(議題)は、皆で希望を出し合って決まます。例えば、近所の出来事、新しい映画や動画、最近のニュース、家事の分担やお手伝い、敬老の日のプレゼント、次回の外食先、など何でもOKです。

次に、質問を用意します。質問は明確かつ具体的で多くの答えを引き出すことができるように工夫します。

そして、ディスカッションを始める前に、ルールを決めておきます。ルールは家庭や家族構成によって柔軟に決めます。例えば、以下はイギリスの学校で使われているルール(お約束)です。

  • 人の話を最後まで聞く
  • 人の話を途中で遮らない
  • 相手の意見を尊重する、バカにしない
  • 自分の意見を言う前に挙手をする
  • 自分の意見を明確に述べる
  • 汚い言葉を使わない、大きな声を出さない
  • 不機嫌にならない、失礼な態度を取らない
  • 相手を攻撃しない
  • ディスカッションの結果を後々に引きずらない

ディスカッションは、全員が意見を述べるようにします。そして、相手の意見に質問することがディスカッションを充実させるためには必要です。メモは取る癖をつけるようにします。そして、ディスカッションの最後には家族全員が新しい考えや気づきを、まとめて共有します。

このようなディスカッションをすることで、子供は新しい発見をし、批判的思考や推論することを向上させることができます。家族そろって実行することが難しい場合は、親と子の一対一の形式で行います。

 

まとめ

以上、中学生にこそ必要な思考力であるクリティカルシンキングについて、家庭での取り組み方についてお話ししました。その中で、以下のようなポイントを押さえてまとめたいと思います。

まず、クリティカルシンキングを家庭で教えることは、子供が将来の社会で生き抜く上で非常に重要です。正しい判断を下すためには、豊かな思考力が必要不可欠です。世の中の情報や、他人の意見や考えを、そっくりそのまま丸呑みせず、いったんは自分の頭で考えて判断を下す習慣を身に付けることは、自分の人生において役に立つスキルだと思います。そのためには、家庭での取り組みを通じて日ごろから訓練しておくことが大切だと思います。

また、クリティカルシンキング一朝一夕で身に付くものではないため、家庭での継続的な実践が必須です。日常生活の疑問や問題に対して、常に考える習慣を持つことで向上していきます。

家庭での取り組みを継続的に続けることに親は負担を感じるかもしれませんが、例えば、ニュースを見た感想とか近所の噂話の真偽など、身近なものに関する親子の会話の中で質問を入れたり等で工夫できます。ちょっとしたことを話し合う、という始め方でも良いと思います。

日本ではまだ注目度が低いかもしれませんが、グローバル化していく社会ではクリティカルシンキングのスキルは必ず役に立ちます。日本は協調性を重んじる習慣があるため、自分だけ他人と違う考えや意見を述べることに抵抗を感じる人も少なくないと思いますが、家庭内でこの練習を積み重ねていくことで、子供の思考力は深まり、議論する力と問題解決力も高まるので、ぜひ、ご家族で実践してみてください。

 

ともきりママ

子供を自分の望む将来へ誘導するのはNG? 親がすべきこととは

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

あなたは子供の将来について考えていますか?子供にはどんな大人になって欲しいですか?どんな職業に就いて欲しいと思っていますか?子育てにおいて、親が子供に求めることや期待することは人さまざまだと思います。健康で幸せな生活を送ってくれることは、全ての親の願いだと思いますが、将来の職業について具体的に思い描いている親も多いでしょう。そのため、親が望む方向に子供を進ませることが親の教育方針となる場合もあります。

しかし、子供は自分のやりたいことや興味を持っていることがあります。そのため、親が自分の理想を押し付けることが逆効果になる場合もあります。今回は、子供が希望する道を進んでいけるように親はどのようなサポートをしたら良いかについて書いていきます。

 

1.親が描く将来と子供の夢の違いについて】

親は子供に幸せな将来を望みます。それは、当然のことです。中でも、具体的に将来設計を思い描き、子供を思い描いた将来に誘導するため努力をする親も多いと思います。親が思い描く子供の将来とは、自分の理想や経験、社会情勢などから考えられます。

親自身が既に自分で満足のいく職業に就いている場合、子供も同じ職業に就かせたいと望むケースはよくあります。例えば、親が政治家なら子供も政治家に、親が医者なら子供も医者に、親がミュージシャンなら子供もミュージシャンに、など、親は自分の安泰のポジションを子供にもと望む場合は少なくないと思います。現に、私の子供2人が医学部入学で気づいたのは、ほぼ半数が医者の子供だったことです。また、親が自分の職業とは別の職業を子供に望む場合も多いと思います。

一方、子供が描く夢は必ずしも親の理想とは一致しないことは多々あります。医者にさせたい親とパティシエになりたい子供、公務員を希望する親とサッカー選手になりたい子供、家業を継いでほしい親と国際的に活躍したい子供、などなど親子で理想が違うことはよくある話です。

親と子の理想や意見が違う場合、たいていは親の圧が勝ってしまいがちです。親は大人ですから論理的に自分の理想を説明できますが、子供はうまく自分の夢を表現できず、親に言い負かされてしまいます。また、子供は親をがっかりさせたくないため、自分の夢はあきらめて親の理想を受け入れてしまいます。

しかし、親が子供を自分が望む将来へと誘導することは、全く良くないことではありません。はじめは親の誘導だとしても、子供自身がその道に興味を見出し努力して進んでいくこともあるからです。その際には、子供が進んでいく途上で常に子供の希望や意見を尊重し、他の選択肢も広げてあげることが大切です。

 

【2.子供自身が夢を描くための環境を整える方法】

  1. 子供の好奇心を尊重する:子供が興味を持っていること、好きなこと、を否定せずに受け入れます。
  2. 自由に遊ばせる:自由に遊ばせることで、子供は自分で何かを発見し、創造力を身に付けていきます。
  3. 自分で選ばせる:何でも子供に選ばせることで子供は自分に自信を持てるようになります。
  4. 失敗しても怒らない:失敗しても責めずに、何が原因だったか、これからはどうすれば失敗を防げるかを親子で一緒に話し合うことで、子供は学びます。
  5. 多様な経験をさせる:旅行、スポーツ、音楽、芸術、読書など、多様な経験をさせることで、子供の視野は広がり選択肢も増えます。
  6. 日ごろから話し合う関係を作る:どんな些細な話題でも日ごろから親子で話し合う関係を作ることは大切です。今日のニュースについて、夕飯のおかずについて、学校の出来事について、芸能人のゴシップについて、などなど。親子で良好なコミュニケーションを取れていることは、お互いの意見を言いやすい関係です。将来の話もお互い話しやすくなります。

 

親が子供の夢をすんなり受け入れられない時

どう考えても子供の夢を後押しできないと思うこともあるかもしれません。その場合、親は子供を説得するよりも前にやるべきことがあります。

  • 配偶者に相談する
  • 両親や義両親の意見を聞く
  • その道に詳しい人に相談する

つまり、第三者に相談します。子供の夢を後押しできない理由として考えられるのは、第一に、親自身の理想とかけ離れている、ことがあります。この場合、価値観や視点が違う第三者の意見は貴重です。特に、親世代は子育てについて客観的な視点を持てるので親世代の人の意見に耳を傾ける価値は充分あります。子供が希望する将来に詳しい人に話を聞いてみることも大変役立つと思います。その道の厳しさ、安全性、収入などの情報を得られます。詳しく知ることで親は安心できる場合もあり、また逆に、やはり安心できない場合もあります。その時は改めて子供と話し合います。その際は、両親揃って子供に向き合うことをおすすめします。

 

子供の夢をサポートするために親がすべきこと】

子供が自分の夢を追いかけるためには、子供自身の努力が必要です。子供が自信の夢を実現させるためには、モチベーションを維持することが必須となってきます。親は子供をサポートしていくためにすべきことを以下に挙げます。

  • 子供を認める・褒める:普段の生活の中で、例えば、成績がアップした、スポーツでうまくいった、などの成果や努力をきちんと評価して褒めてあげます。子供が自分の能力に自信を持てることは、夢を実現させるためには、重要です。
  • 目標を明確にする:小学生の頃の夢が中学生になって変わったりすることは珍しい事ではありません。その時その時で目標が変わっても、現在どの目標に向かっているのか、ということだけは明確にしておきます。将来の明確な目標が立たなくとも、短期的な目標を持つことは大事です。例えば、1年後に英検〇級を取る、などのような目標を立てて努力するモチベーションを保つ練習をします。それらの目標が達成された時は、評価し褒め称えてあげます。
  • 励ます:子供が将来の夢を実現させる道のりは、子供にとっては非常に長いものです。挫折することもあるでしょう。落ち込んでしまうこともあるでしょう。親は、ポジティブな言葉をかけて子供を励まします。子供にとって親は最大で最強のサポーターです。

 

さいごに】

親が自分の子供を自分の思い描く理想の将来に誘導することは、子供自身が持っている夢や理想を見逃すことにもなってしまいます。また、親の理想を子供に押し付けることで、子供は無理に親の期待に応えようとします。

私の場合、子供2人とも医学部に入学しましたが、1人は医学よりもエンジニアをやりたかったようです。けれど、言い出せなかった、と後になって知りました。私は子供の夢を尊重せずに、自分の価値観だけで子供に私が思い描く理想を押し付けてしまったのです。自分の反省を込めて、この記事を書くのはけっこう辛い作業でしたが、今、その子供が医師ではなくエンジニアとして活躍している姿に安堵しています。その子には、回り道をさせてしまったことを非常に申し訳なく思っています。

 

親は子供に良かれと思って自分の理想を子供に押し付けてしまいがちですが、果たして親が思い描く理想が子供にとって真の幸せなのか、ということを、今子育てをしているママさんやパパさんに考えていただきたいと思います。とはいえ、親の適度な誘導は必要だと思います。その誘導には、子供の興味や好きなことが含まれているのか、選択肢が複数あるのか、客観的に見て独善的ではないか、などに注意しながら、子供を導いていくことが良いと思います。

 

 

ともきりママ

 

 

GWに家庭で楽しむSTEM教育:おすすめのアイデア集

 

 

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

ゴールデンウイークが近づいて来ましたね。今回は、GWに家庭で楽しむSTEM教育のおすすめのアイデアを紹介します。

STEM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)を学ぶことで、創造力や問題解決能力を育成する教育方法です。私の子供が通っていたイギリスの小学校では、STEM教育に力を入れており教科書の授業と同じくらい実験や校外学習に力を入れていました。

STEM教育の目的は、子供は将来さまざまな場面で直面する問題に対して、柔軟に解決策を見出せる能力を身に付けることです。学校の教育に加えて、家庭でSTEM教育を取り入れることで、子供はより幅広い知識やスキルを習得できると思います。

これから、この連休に家族で楽しく実践できるSTEM教育のおすすめのアイデアをいくつか紹介します。新しい発見や体験を楽しみましょう。

 

親子で楽しむSTEM教育のアイデア

  1. 科学実験を楽しむ
  2. 親の料理を手伝う
  3. プログラミングに挑戦する
  4. 天体観測をする
  5. 顕微鏡を使う
  6. 楽器を作ってみる・音の実験

  

 

1.科学実験を楽しむ

 

科学実験は、身の回りにある現象を観察したり、仮説を立てて検証したりすることで、科学的思考力を養うことができます。いくつか例を挙げます。

 

  1. 太陽光による植物の成長実験:この実験では、太陽光を利用して植物を成長させます。まず、植物の種を入れた土を小さな鉢や容器に入れます。そして、日が当たる明るい場所に置いて観察します。植物が成長していく様子を観察し、記録したり写真に撮ったりします。
  2. 砂糖水を使って結晶作り:この実験では、砂糖水を冷やして結晶を作り観察します。まず、砂糖を水に溶かして濃い砂糖水を作ります。その砂糖水を器に入れてスプーンでよ~く混ぜます。そして冷蔵庫に入れて、しばらくすると結晶ができます。結晶を眺めたり、触ったりして、楽しむことができます。
  3. 酢と重曹の反応実験:お酢重曹を混ぜると泡がたくさん出てきます。この反応を観察します。厚めの容器の底1㎝程度のお酢重曹は小さじ1杯ぐらい入れてブクブクと泡が出て来る様子を観察します。
  4. 紙飛行機で実験:紙飛行機を作って、どのような形が飛ぶのか、また、重さや大きさが違うとどうなるのかを試してみます。

これらの実験以外にも教科書に載っている実験を改めて家庭で再現してみることも良い教育になると思います。また、どんな実験でも、必ず親の監督の下で安全に実験します。

我が家の場合、植物観察は欠かさず実行していました。また、家が校外にあったため、さまざまな植物や動物を目にする機会があり、それに関連したちょっとした実験も楽しむことができました。身近にあるもので、大人の目から見ると当たり前の現象でも、こどもにとっては不思議に思えることが多々あるので、子供目線で見つけます。

 

2.親の料理を手伝う

料理を間近に見て、お手伝いすることで、食材の選び方や保存方法、調理器具の役割、料理の段取り、など、創造力や思考力が伸びる可能性が大きくなります。親は、食材の出身地や栄養を説明します。最初は、火を使わない料理、例えば、おにぎりやサンドイッチ、ゼリーなどを一緒に作ります。食材を切るのは親がやります。子供に包丁は使わせないようにします。火を使う場合は親が調理する姿を見せるだけで充分だと思います。子供に火を使わせることは、火傷や事故の危険性があるので子供に火は使わせません。また、それらの危険性を子供に教えます。

なぜ、私が、子供に包丁や火を使わせないかと申しますと、子供が小学校のうちはやはり危険回避の能力が大人ほどないからです。大人でも間違って指を切ったりしますよね。子供は刃物や火を扱う加減が大人のように理解していないため、思わぬことになりかねません。神経質すぎると言われるかもしれませんが、子供には絶対に包丁と火は使わせないようにお願いします。

 

3.プログラミングに挑戦する

プログラミングは、論理的思考や問題解決能力を育成することができます。例えば、Scratchを使った簡単なプログラミングに挑戦してみてはいかがですか。連休中は普段よりも子供と一緒にいる時間が多いので、親子でがっつり取り組めると思います。Scratchについては私の過去記事もあります。参考にしてみてください。

 

mamaeducator.hatenablog.com

 

4.天体観測をする

天体観測には、基本的には裸眼、双眼鏡の3つの方法があります。裸眼での観察は、月や惑星、星座などを見ることができ、双眼鏡ではより詳細な星座や惑星を見ることができます。さらに、天体望遠鏡を使うと、惑星の衛星や彗星、星の色や明るさも観察できます。私は裸眼でも充分に天体や宇宙の不思議さや奥深さを楽しめると思います。無料の星座アプリもいろいろあるので利用しても楽しいでしょう。

また、プラネタリウムで解説を聞きながら天体を見ることもは、大人にも楽しいひとときだと思います。宇宙について、天体について、親子で語り合う良い機会になります。

 

5.顕微鏡を使う

簡単な子供用の顕微鏡を入手して、植物の細胞や虫の体、また、日常的に使われている製品のなどを学びます。普段、目にすることのできない世界を観察することができます。顕微鏡を通して子供は自然界や科学技術に触れることができ、興味を拡大することができます。

 

6.楽器を作ってみる・音の実験

音の発生や音の伝わり方、音の高さや音量の変化などを実験して学びます。例えば、ストローで笛を作ったり、輪ゴムで弦楽器を作ったり、ペットボトルでマラカスを作ったりして音を楽しみます。でんでん太鼓づくりも楽しいと思います。親子で演奏会もできますね。

 

まとめ

STEM教育は、子供にとって非常に重要なものであり、家庭でも簡単にできる多くのアクティビティがあります。科学実験や料理、プログラミングなどは、子供の興味を引きつけ、子供の好奇心や探求心を刺激します。天体観測や顕微鏡の使用、楽器作りなどは、より特化したSTEM分野についての学習ができます。

これらのアクティビティから、問題解決能力や創造力、コミュニケーション能力を発展させることができると思います。また、子供が将来STEM分野に進む場合、これらの経験は大きな糧となります。

家庭でできるSTEM教育は、パパやママや兄弟姉妹と一緒にできる楽しい学習です。ぜひ、GWの連休のお楽しみの一つに取り入れてみてください。

 

ともきりママ