今日もがんばったね!

おうち教育で子ども2人医学部合格

イギリスの迷信7選 縁起をかつぐのはイギリス人も同じ

 

こんにちは、長年の英国在住経験から子育てや英語教育についてブログを運営している、ともきりママです。

 

今日は、イギリスの迷信についてお話しします。

日本もそうですが、イギリスには様々な迷信が存在します。これらの迷信は、過去には重要な役割を果たしていたそうですが、今でも多くの人々に愛され続けています。イギリス人が迷信を信じているかどうか、は、日本人が迷信を信じているかどうか、と同じニュアンスがあると思います。イギリス人は多くの迷信をあまり深く考えすぎることなく、ごく自然に日常生活に取り入れています。私自身も同じで、例えば、夜に爪を切ることを避けたり、茶柱が立つと喜んだりしています。

イギリスの迷信の中には、中世からの言い伝えもあります。魔女や悪魔の存在を信じる人が多かった中世では、悪魔を追い払うためにホースシューを掛ける習慣があったそうです。「歯の妖精」の伝承も中世にさかのぼるとされています。

今回は私がイギリスに住んでいた時に、イギリス人の大人や子供から教えてもらった迷信を7つ紹介します。もちろん、迷信なので話のネタとして読んでいただきたいと思います。

 

1.梯子の下を通らない Don't walk under a ladder!】

梯子の下、例えば工事とかで建物や壁に立てかけられている梯子の下を通ると不運が訪れすという迷信です。三角形は悪魔を呼び寄せるという言い伝えがあり、梯子を立てると三角形の形をしているため縁起が悪いと考えられているようです。安全上の理由もあるかもしれませんね。

 

2.傘を家の中で広げない Don’t open an umbrella in the house.】

日本では家の中で濡れた傘を家の中で広げて乾かすのは定番ですが、イギリスでは違います。私はこれをイギリス人の子供から教わりました。ある日、私の子供の友達が家に遊びに来た時、バスルームに広げて乾かしていた傘を見つけたその子は、血相を変えて私のところに飛んできました。「はやく傘をたたんで!」傘を屋内で広げることは、不吉なことだそうです。

 

【3.縁起が悪いことを言ったら木を触る Touch wood!】

「子供が楽しみにしてるけど、明日のマラソン大会雨が降りそう」と言ったママ友はすぐさまハッとして、「Touch wood!」と言って近くにあった木製のテーブルを触っていました。何か良くないことを言ってしまった場合、木を触ることで『取り消し』になるそうです。日本でも言霊という言葉があるように、イギリス人も同じような考え方をしています。また、願望がある時、例えば「来週の試験に合格しますように!」というような場合でも「Touch wood!」と木を触ります。

 

4.歯の妖精 Tooth Fairy】

イギリスでは、子供の乳歯が抜けた時、その乳歯を枕元に置いて寝ると、歯の妖精Tooth Fairyがやってきて乳歯と交換にコインを置いていくという迷信があります。イギリスの子供たちにはサンタさんと同じくらい有名な存在です。もちろん、親がそっとコインを置いておきます。子供の成長を楽しめる迷信です。

この迷信を知らなかった私は、子供が朝起きて来て「歯のフェアリーが来なかった」と半べそで言われて慌てました。コインといっても10円ぐらいのコインではなく、一番金額が高い1ポンドのコイン(170円ぐらい)が子供の友達の間では相場だったようです。

 

5.ホースシュー(馬蹄)Horseshoe】

ホースシューは、イギリスでは古くから幸運を引き寄せるお守りとされています。特に、家の玄関に掛けられることが多く、悪い運気や邪気を払う効果があると信じられています。また、ホースシューは馬にまつわるものであるため、農村では豊作や家畜の健康を祈願するためにも使われています。私の家でもホースシューを玄関に掛けていますが、イギリス人から言われたことは、Uの字の形で飾らなくてはならないとのことでした。Uを下向きにすると運気が下に落ちてしまうからだそうです。

 

6.人差し指と中指をクロスする Crossed fingers】

幸運を祈る時にイギリス人がよくするゼスチャーです。この習慣は、日本でもよく知られていると思います。身を守る指輪の形を表しているという説があり、強く願いたい時に両手で行う人もいます。「Keep my fingers crossed!」あなたがうまくいくように祈っている、また「Keep your fingers crossed!」私がうまくいくよう祈っていてね、などのように言葉で表す場合も多いです。

 

7.クリスマスツリーは1月6日に片付ける Christmas tree should come down on the 6th January. 】

これは迷信というより宗教的な日程になりますが、イエス・キリストの誕生日から数えて12日目にあたる1月5日の夜は、「Twelfth Night」と呼ばれています。これは、キリストの誕生を知った東方の3賢人がキリストの下へ駆けつけるのに要した日数によるものです。正式には、12日目の夜にツリーを片付けるようですが、一般的には翌日の1月6日にツリーを片付けます。1月6日過ぎてもしばらく飾っていたわが家を見たイギリス人友人は眉間に皺を寄せながら、「1月6日」過ぎても飾るのは縁起が悪いことだ、と教えてくれました。

 

 

以上が、私が実際にイギリス生活の中でイギリス人に教えてもらった迷信です。迷信を信じることは非科学的だと批判する声もあると思いますが、迷信を日常生活に取り入れて暮らしていくことは、幸運を引き寄せるための心の支えにもなる場合もあります。また、その迷信に関連した風習や習慣を取り入れることで生活が豊かになる家庭もあると思います。迷信は信じないけれど、迷信を娯楽として楽しむ人もいると思います。

郷に入っては郷に従え、で、私はイギリスの迷信や風習を楽しむことができました。

 

ともきりママ