新学年に向けて いじめの予防と対策について その7
こんにちは、ともきりママです。
前回から続けます。
【警察に相談する】
正式な被害届を出す前に、事前に警察に相談します。
上のサイトは長野県警のものですが、いじめを受けたら、まずは相談!、と声かけをしています。確認していませんが、おそらく各都道府県も同じだと思います。
【警察に訴える】
いじめの内容によっては、警察に訴える手段もあります。
警察に訴える時はどんな場合か?
- 暴力行為や傷害行為:加害者が被害者に身体的な攻撃をして怪我を負わせた場合や、加害者が被害者の所有物を壊したりした時など。
- 脅迫行為:加害者が被害者に対して脅しをかけた時など。
- 嫌がらせ行為:故意に嫌がらせをしたり、誹謗中傷した時など。
- ネット上でのいじめ :メールやSNSを利用して、加害者が被害者に嫌がらせや誹謗中傷を行ったり、プライバシーを侵害した時など。
- 性的ないじめ:加害者が被害者に性的な暴力や嫌がらせをした時など。
ただし、いじめの内容や状況によっては警察が介入できない場合もあるので、相談前に警察に問い合わせてみることをおすすめします。
警察に訴える前にする準備とは?
- 地元警察で情報を収集する:警察の対応方法について事前に知っておくことは重要です。正式な訴えをする前に、いじめの被害者がどのように扱われるのか、どのような情報を提供する必要があるか、どのようなプロセスで訴えに対応していくのか、など警察署に行って聞いてみることで準備しやすくなり、訴えた後のイメージが掴みやすくなります。
- 証拠の収集:いじめの被害に遭っている証拠を集めます。傷を負わされた場合は、その写真や医師の診断書は大切な証拠になります。また、メールやSNSのやり取り、スマホの画像や動画、学校からの通知や書類なども証拠になります。
- 被害の具体的な記録 :いじめの詳しい内容や頻度、いつ、どこで、誰が、どのようにいじめたかを書面に記録します。この時、実際より大げさに書いたり、嘘を混ぜてはいけません。
- 目撃者の情報:いじめを目撃した人がいる場合、その人の名前と連絡先などを記録しておきます。
- 弁護士に相談:警察に訴えるということは、いじめ被害が深刻な場合だと思います。費用はかかりますがスムーズに解決しやすくなります。弁護士がいじめ被害者の権利守ってくれるため、安心感を得られます。
【その他の相談先】
学校、教育委員会、警察、以外で相談できる所はいくつかあります。
弁護士に相談するのが理想的なアプローチですが、大ごとになるのではという心配も出てきますし、費用がかかることにも躊躇する親は多いと思います。以下は無料の相談先です。この他にもたくさんあると思いますが、いくつか例に挙げます。
第ニ東京弁護士会 無料相談
法務省の子どもの電話無料相談です。メール相談とLINE相談もあります。
その他にも、いじめ相談を受け付ける団体はたくさんありますが、まずは公的な団体に相談することが良いと思います。
悩んでいる時は、詐欺につけこまれるケースは多々あります。相談料でぼったくられたりしないように、まずは公的な機関や団体を頼るようにします。また、宗教や占いで、いじめは解決しないので、心をしっかりと持ちましょう。
【いじめをする側から報復を受けそうな場合】
学校や教育委員会、警察や弁護士などに相談した後、いじめる側から「ちくった」と報復や嫌がらせを受けることもあります。そのような場合も、やはり相談先は、同じです。学校、教育委員会、警察、弁護士などに、報復や嫌がらせを通報します。また、証拠を保存しておきます。
また、保護者同士のネットワークも活用します。子供がいじめを受けていることは恥じることではありません。他の保護者に知られたくないという意識は無用です。できるだけ多くの親に、自分の子供がいじめを受けているから協力してほしい、と頼むことで、多くの親からのサポートを受けることができます。普段交流のない保護者にも勇気を出して頼んでみます。
いじめる側は自分のいじめが多くの子供やその親たちに知られてしまっていることで、居心地の悪い思いを感じると思います。
いじめを自分の家庭だけで抱え込まず、いじめを公開することで状況が変わる可能性は大きいのです。
ともきりママ