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新学年に向けて いじめの予防と対策について その6

こんにちは、ともきりママです。

 

前回から続きます。

学校に相談して、先生がいじめ側の子供に対応してくれたにもかかわらず、いじめが続く場合、どのように解決すればいいのか、を考えていきます。

 

4.-4  子供がいじめに遭った場合の対処法・いじめが続く場合
 

先生がいじめ側の子供に注意・指導しても、いじめは続くことがあります。

それは、いじめ側の子供が「いじめを止めよう」という気持ちにならないからです。どんなに厳重に注意を受けても、指導されても、本人の心には響かないからです。それは、なぜか。

いじめ側の子供は、往々にして、自分に自信が持てず、他人を攻撃することで自分の強さを感じ自信を持とうとします。原因は、主に、家庭環境や周囲の大人たちによるもので、他の子供たちが普通に持っている家族の愛情や温かさがないストレスから、学校で発散させてしまう場合があります。さらに、いじめを行うことで自分の強さをアピールでき上の立場に立てると考えていることがあります。また、強い立場に立てたのに、急にいじめを止めるのは格好悪いと周囲に思われることを恐れている場合もあります。

 

しかし、どんな可哀そうな事情があるにせよ、いじめを行うことは許されることではありません。学校側が積極的に動いてくれていても、いじめが続く場合は以下のような対処法を検討します。

 

教育委員会に訴える】

 

教育委員会連絡取る方法は2つ考えられます。

  • 学校から教育委員会に訴えてもらいます。まず、いじめが続いていることを報告し、学校側の対応以上の対応を求めたい旨を伝え、学校側から教育委員会に連絡してくれるよう頼みます。ただし、学校によっては教育委員会に連絡することに難色を示す場合もあります。
  • 直接、自分で教育委員会に訴えます。学校側が対応してくれない場合、学校側の対応に不満や不信感がある場合、自分で直接連絡します。その際、直接面会を頼みます。

 

教育委員会に直接連絡する場合、事前に準備をしておきます

  1. 子供がいじめを受けている状況を詳しく説明した文書を用意する。いつ、どこで、誰が、何をしたか、を記録し、いじめの頻度や回数、また、内容やその影響などについての詳細な記録を文書にしておきます。
  2. いじめの証拠を集めておく。メールやLINEの履歴、いじめ側の子供のSNSの投稿のスクショなどのコピー、私物破損の写真、傷害の傷の写真や医師の診断書、録音音声や動画など、あらゆる証拠となるものを集めておきます。現物を提出する場合に備えて、バックアップやコピーを必ず取っておきます
  3. 学校側の対応を文書にしておく。学校側のいじめの対応について文書にまとめておきます。いつ、相談者名、相談を受けた教師、対応してくれた教師、対応の期間や回数、どのような相談をして、どのような対応を学校がしたか、その結果どうなったのか、など細かな相談内容と学校側の対処プロセスと結果と現状などを記録した文書を作成します。

以上のような事前準備をして、冷静な態度で相談します

いじめが学校でも止められない現状は子供本人はもちろんのこと、親にとっても身を切られるような苦しみを感じると思います。しかし、決して取り乱したり、怒ったり、わめいたり、泣いたりすることはNGです。教育委員会の人だけでなく、誰に相談するにしても、感情的な親の態度は相手にマイナスな印象を与えがちです。

つまり、わめいて訴えれば「この人の言うことは大げさかも」、学校側の対応に怒りの態度を表せば「クレームがきつい人だから自分たちの対応にも怒るのだろう」などのような、要らぬ先入観を与えてしまします。思わず涙が流れてしまう内容の話し合いですが、極力、泣かないように気をつけます。大人に泣かれても困るだけで、人によってはうんざりした気持ちになります。ただし、子供も同席していて、子供が泣いてしまうのは大丈夫です。子供は自分の感情そのままを表現することで相手によく伝わる効果がありますから。

 

私が長年住んでいたイギリスでは、このような場面では、イギリス人はとてもクールにかつ論理的に話を進めます。内心怒りの炎に燃えていても、冷静な表情で話し合いをしていています。私は、これは見習いたい部分だと思いました。なぜなら、淡々と事実を話し、適切な対応を求める、という態度は相手にとって、ほんのりとした恐さというか、ある種の「圧」になると感じたからです。

 

教育委員会のいじめに対する対応法は各自治体などにより異なることがあると思います。ただ、教育委員会に相談したことで、親と学校が気まずくなる可能性も考えられます。また、教育委員会に相談しても解決に至らない場合もあります。

 

 

ともきりママ