新学年に向けて いじめの予防と対策について その3
こんにちは、ともきりママです。
今回は、自分の子供がいじめに遭っていると気が付いた時の親の対処法についてお話しします。
日ごろから親子関係が良好な場合でも、子供は親に自分がいじめに遭っていることを話したがりません。しかし、親は子供の様子でいじめを受けているかどうか察することができると思います。
【いじめを受けている可能性のある子供の様子や言動】
- 食欲が減る・食事をろくに摂らなくなる・好きな食べ物に反応しない
- 会話の返事がいい加減になる・会話を避ける・無口になる
- 寝つきが悪くなる・あまり寝ていない
- 部屋にこもる・部屋から出て来ない・家族と顔を合わせないようにする
- 成績が低下する
- 友達と連絡を取り合ったり、遊ぶ回数が減る
- イライラしやすくなる・不機嫌になる
- 学校に行きたがらない・遅刻早退をする・体調不良を訴える
- 私物が無くなる・破損される
- 身体に傷やあざがある・衣服が破損する
- スマホを見なくなる・スマホを過剰に見る
以上は、小学校高学年以上の大きい子供の場合です。低学年の子供の場合は以下のとおりです。
- 学校に行きたがらない・登校拒否になる
- 体調不良を訴える(お腹が痛い)
- 寝つきが悪くなる・夜泣きをする
- 私物が無くなる・私物が壊れる
- 無口になる・聞いても忘れたと言う
- 兄弟姉妹にあたる・イライラする・暴力的になる
【子供がいじめを受けていることに気づいた時の対処法】
子供の様子がおかしいことに気づいた時、親は子供にさりげなく「どうしたの?」と聞きますが、低学年の子供でない限り、「何でもない」とはぐらかされてしまう場合が多いと思います。日ごろから良好な親子関係でも、子供は年齢とともに自分の全てを親に話してくれなくなります。親に余計な心配をかけたくない、いじめられている自分を見せたくない、大ごとにしたくない、学校に連絡してほしくない、など子供なりの考えがあるからです。そのような子供の心のバリアを解除するために、親は子供が自分の気持ちを話せるような雰囲気や環境を作ります。
声かけも、「心配しているから聞かせてくれないかな」「大丈夫、心配しなくていいからね」「私も昔こんなことがあったんだよ。話してくれたら、一緒に解決策を考えよう」のように、寄り添う姿勢を優しく見せます。
また、母親と父親の両方揃って話を聞くか、どちらかにするか、を子供に決めさせてもいいと思います。お母さんに話すと感情的になって大ごとになるからお父さんのほうがいい、とか、パパに話したら激怒して相手の子供に文句を言いそうだからママがいい、など子供なりの判断があると思います。場所は、家でもいいし、カフェや公園など落ち着いて話せる場所に決めます。
子供が話を断った場合:
- 時間を置く:一度断られても時間を置いてみるのも一つの方法です。子供の方から話してこなければ、再度親から聞きます。その際、「いつでもお前の力になるから」「あなたの味方だよ」と伝えることで、子供の心のドアが開き始めるかもしれません。ただし、ケガをさせられたり、金品を奪われたり、壊されたりなどのように、事態が悪化していると感じた場合は、時間を置かずに素早い対応に移ります。
- 共感する:子供が話を断った場合でも、子供の気持に共感し、受け止めてあげることで、子供が心を開く可能性が高まります。親は子供の感情を否定することはNGなので気をつけます。例えば、「そんなことでクヨクヨしてるなんて」「考えすぎじゃないの?」など。絶対に責めたり、否定してはいけません。
- 親の体験談を語る:自分がいじめに遭った話、そして誰かに相談して解決した話をします。いじめに遭ったことのないラッキーな親は、フェイクでもいいので自分もいじめに遭った、と言ってもいいと思います。いじめを受けている子供は、「なんで自分だけこんな目に遭うのか」と苦しんでいるので、「私はいじめを受けたことはない」などと言わないほうがいいことは明らかですね。
- 情報を提供する:子供は親には話したくなくても、第三者なら話を聞いてもらいたいと考える場合もあります。そのための情報を親はさりげなく提供します。例えば、学校なら保健室の先生に相談できる、とか、自治体などのいじめの相談窓口の電話番号やサイト、などを教えてあげます。もちろん、大前提として「どうしても親には話したくない場合はこういう手段もある」と伝えておきます。その際に、親が第三者に丸投げする気だ、と勘違いされないように注意します。
次回も引き続き対処法について書いていきます。
ともきりママ