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おうち教育で子ども2人医学部合格

新学年に向けて いじめの予防と対策について その4

 

 

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

自分がいじめを受けていることを親に知られたくない子供は多いと思いますが、子供がやっと重い口を開いた時に、親はどのような態度で対応したら良いのでしょうか。私の子供もいじめを受けていた時、当時の私は自分では一生懸命対応したつもりでしたが、今思えば、足りなかったことも多々あります。今回は、子供の心をこれ以上傷つけないで、子供が安心して話をできる方法についてお話しします。

 

 

 

4-2.子供がいじめに遭った場合の対処法・子供の話の聞き方

 

子供から話を聞く時の注意点

 

1.まずは話を聞く:子供が話す内容に全神経を集中して話を聞きます。決して中断せず話を続けられるよう、簡潔な相槌を打ちながら聞くことが大切です。いじめの内容によっては親として激高してしまいそうになるかもしれませんが、子供の話の途中に親の意見や解釈を入れずに、じっくり我慢強く最後まで聞きます。子供が何を言おうとも否定せずに耳を傾けます。

 

2.子供を落ち着かせる:いじめを受けている子供は、恐怖や不安、怒りや悲しみ、など複雑な感情を抱いています。そんな子供の気持ちを落ち着かせるように、優しく声をかけて共感してあげることが大切です。子供が安心して話せるように工夫します。

優しい声かけの例として、「辛い話をしてくれて、ありがとう。一緒に解決しようね。」「あなたには全く問題はないよ。いじめる側が悪いんだよ。」などです。

逆に、NGな例は以下のとおりです。

  • 気のせいだよ・気にし過ぎじゃない?・そんなに気にしなくても大丈夫だよ
  • 過剰反応だよ・大げさに捉えすぎ
  • あなたが何かやらかしたんじゃない?・自分に非はないの?
  • あなたの無口な性格のせいじゃないの?・大人しいからいじめられるのよ
  • そのくらい我慢できるでしょ・よくある話だよ・我慢できるでしょ
  • なんでもっと早くに言わないのよ・困ったことになったな・こっちもわからないよ
  • もう中学生なんだから自分で解決しなさい・自分で先生に相談しなさい

また、子供が嫌がらなければ、ハグをしたり、肩に手をかけたり、手を握ったりすることも良いと思います。

 

3.質問の仕方に注意する:親は、子供がいじめられていることを冷静に受け止められず、つい感情が高ぶって矢継ぎ早に質問をしてしまいがちです。しかし、感情的な発言や質問は子供との会話をストップさせてしまうことになるので絶対にしないよう注意します。感情的になるとどうしても理解力や判断力が鈍るので、ぐっと抑えることが重要です。また、質問の仕方も、子供中心にして子供の尊厳や自信を守る言い回しをすると、子供は話を更に続けやすくなります。以下が例文です。

  • 「誰がいじめたの?」➡「あなた(または、子どもの名前)をいじめたのは誰なの?」
  • 「どうしていじめられたの?」➡「あなたがいじめられた理由は何だったの?」
  • 「いついじめられたの?」➡「あなたがいじめられたのは、いつですか?」

これらは、微妙な違いに見えますが、このような言い回しにすることで、子供は責められている気分にならず、自分自身を中心に考えるきっかけになり、自分がどのように感じているかを把握できます。また、子供が主体的に解決策を見つけやすくなる可能性もあります。

 

4.聞き取るポイント

  • いつ・いつから 詳細な日時がわかればベター
  • どこで 学校のどの場所、学校外のどこ、グループLINEなどのSNS
  • 誰が いじめた側の名前・そばで一緒にいじめに加担していた者の名前
  • 目撃者がいたか、目撃者の名前
  • いじめの回数
  • 暴力はあったか 殴る、蹴る、引っ張るなどの身体的暴力
  • 性暴力はあったか 衣服を脱がされる、晒される、触られる、レイプ、など
  • どんな内容だったか
  • 証拠となるものはあるか 目撃者の証言、写真、壊された私物、実際受けた傷やあざの写真

これらの質問は、状況によっては子供をさらに傷つけたり、追い込むことにもなる可能性があります。子供の様子を見ながら、少しずつ聞いていくことが良いと思います。

 

 

子供はいじめを受けて非常に傷ついているので、子供の行動や感情を否定したり、叱ったり、責めたりしないようにしてください。子供に共感し、優しく応じることで、子供は安心し、親は頼れる存在だと認識します。

 

尚、子供の話を聞くのは母親、父親、両方、のいずれかは、子供に選んでもらいます。子供に選ばれなくても、落胆する姿を見せたり、不快な表情はしないように気をつけます。

 

 

次回は、親の対応や行動についてです。

 

ともきりママ