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おうち教育で子ども2人医学部合格

子供の共感力を高める3つの方法! イギリスの子供たちから学んだこと

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

イギリスの子供たちは共感力が高いです。これは、わが家の子供がイギリスの小学校に入って気がついたことです。困っている子がいれば飛んで行って話を聞く、泣いている子がいれば抱きしめてなぐさめる、街でお年寄りの手助けをする、誰かの成功を喜んで称える、など、小さな時から大人顔負けな共感力が備わっていることに驚きました。私の子供2人はイギリスの大学医学部に入学しましたが、医学部の最終面接において重視されていたポイントの1つに、この共感力がありました。共感力は受験勉強で作れるものでもなく、面接時の共感力チェックは複雑な形式だったそうです。

 

イギリスの子供たちの共感力が高いとされる背景には、社会的文化的な要因があると思います。まず、第一に、イギリス社会は日本と比べて相対的に多様性があります。さまざまな人種や文化が共存しており、その中でアイデンティティを確立することが重要視されています。このような環境の下、異なるバックグラウンドを持つ人に対して理解と共感する力が自然と身に付いていきます。

また、イギリス社会ではボランティア活動やチャリティイベントが一般的に浸透しています。特に子供たちに対しては、親だけでなく学校もこれらの取り組みに力を入れています。学校内でも学校外でも、例えば、○○ちゃんが今度の日曜に癌研究のチャリティのために10km走る、から皆で寄付しよう!ということはよくあることでした。東日本大震災の時、私の子供も学校で寄付を募りました。小規模の学校でしたが、あっという間に数十万円が集まり英国赤十字を通して寄付をしました。中には1か月分のお小遣いを全部寄付してくれた子もいました。

イギリス社会では個人主義的な傾向がありますが、自分さえよければいい、というものではありません。自分自身を大事にすることは、他人を尊重して大事にするということに繋がります。他人に対して配慮を持ち思いやりを示すことが重視され、イギリス人は子供の時から自然と身に付けているようでした。

 

一方、日本社会は、個人主義的な傾向よりも集団主義的な傾向が強く、周りの人たちとの調和や共存が重視されていると思います。日本人は団結力や協調性が強いですが、そのため、人と違った行動は調和の輪を乱すと捉えられがちなことも多いと思います。イギリスでは協調性というものは重視されておらず、皆バラバラで収集つかないこともよくありますから、一概にどちらが良くて、どちらが良くないとは言えませんが、共感力に関しては、イギリス人の子供のほうが日本人の子供よりも高い印象を受けました。

 

そもそも、共感力を高めると、どんなメリットがあるのでしょうか。まとめてみました。

  • コミュニケーション能力が向上する:相手の感情や思考に敏感になり、適切なコミュニケーションを取ることができます。
  • 人間関係が良好になる:相手の気持ちや状況を理解することで、相手から好感と信頼を得られ人間関係が良好になります。
  • 自分の気持ちを表せる:相手の気持ちに共感することで、自分も自身の気持ちを表現しやすくなります。
  • 問題解決の能力が向上する:自分以外の視点で物事を見ることができ、自分と違う立場に立って考えることができるため、問題解決の方法を見つけやすくなります。

 

では、親が子供の共感力を高めるには、どのような取り組みをすればいいのでしょう。押さえておきたいポイントは以下の3つです。

 

1.話を聞くこと

共感力を高めるためには、相手の話をしっかり聞くことが大切です。親が真剣に子供の話を聞くことで、子供は自分の気持ちを表現しやすくなります。そして、自分から話したいという気持ちになり、子供は自分自身の気持ちを理解しやすくなります。自分の気持ちを自分で理解できることは、共感力を高めることに繋がっていきます。自分自身が感情を表し、それを理解してもらうことで、相手の感情や立場を理解する力が高まります。

 

2.お手本を見せること

親が家族や友人や他人に対して、思いやりのある態度や助けになる行動を見せることは、子供にとって勉強になります。実際に、困っている人を手助けしたり、他人に共感したり、ボランティア活動をしたり、など、親は一番身近なお手本になります。親は他人に対する自分の対応の仕方や共感の仕方を子供に教えてあげることができます。その際に、相手の気持ちを尊重すること、相手の立場に立って考えてみること、問題解決のためにどうすればいいか、などを説明します。

 

3.創造力を育てること

親が子供に創造力をつけさせることで、子供の共感力を高めることができます。例えば、絵本の読み聞かせ、読書、絵を描くなどのアート活動、音楽やダンスなどで、子供は想像力と自己表現力が高まります。また、博物館などの展覧会や、動物園や水族館など、見識と経験を深めることも、子供の創造力を伸ばします。創造力が高まることで、子供は自己表現力を高めることができ子供は自分の感情を理解しやすくなります。その結果、子供は相手の感情を理解しやすくなり、共感力が高まります。

 

 

以上のような方法で親は子供の共感力を高めることができると思います。

 

共感力に関して否定的な論争もありますが、私はやはり人間と人間の関係には、共感力は重要な要素だと思います。相手の感情を理解して、相手の立場になって考えられる力はどの時代でも大切だと思います。もちろん、個人や状況によって、共感できない場面もあると思いますが、困っている相手に対してのリスペクトと寄り添う気持ちは持っていたいものです。

 

 

ともきりママ