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おうち教育で子ども2人医学部合格

新学年に向けて いじめの予防と対策について その5

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

子供から、いじめを受けていることを告白されたら、どう対応しますか。親にとって、子供の苦しみは自分自身の苦しみよりも何倍も何十倍も大きいものだと思います。大切な子供を卑劣ないじめから守るために親はどのように動けばいいのか。私の体験と個人的な見解を交えて、前回から続けます。

 

 

4-3.子供がいじめに遭った場合の対処法・親が行動を起こす

 

子供のいじめを知った時、親は大きなショックを受けると思います。大きな悲しみや怒りなどさまざまな感情が湧き上がり、とても冷静になどなれず、泣いたり、嘆いたり、してしまうかもしれません。私はそうでした。しかし、嘆いていても何も解決はしません。解決のために動くのは親しかいないのです。落ち着いて子供と向き合い、冷静な判断で的確な対応を取ることを最優先します。

一般的に、子供から、いじめを受けていると伝えられた後に、最初に親が取る行動は、学校に連絡を取ることだと思います。ここでは、学校へのアプローチの方法を述べます。

 

1.いじめの日時や詳細&いじめの証拠を揃える

学校に連絡する前に、子供から聞き取りをした詳細や証拠を揃えておきます。いじめの詳細を書いた報告書を学校と自分の分をプリントアウトしておきます。証拠品や証拠の写真もあれば、一緒に揃えます。

 

2.学校の方針を事前に調べる

学校に相談する前に、学校の方針やいじめに対する取り組みなどを調べることは大切です。学校のウェブサイトや印刷物、また、PTAや他の父母からの情報もチェックします。また、学校に、いじめ相談窓口など、いじめ専門の先生やスタッフがいるかどうかも調べておきます。

 

3.誰が学校に相談に行くか決める

父親が行く、母親が行く、夫婦そろって行く、そして、子供も行く、子供は行かない、など誰が行くかを決めます。子供が行きたくなければ無理強いはしません。夫婦2人で行くほうが圧が強い印象を与えるので効果的かもしれませんが、先生や学校側の感情として反発が起きる可能性もあるので、学校の雰囲気(いじめに対する)や先生の性格から判断します。どちらか親が一人で相談して、学校側の対応を見るのも良いかもしれません。

 

4.学校にアポイントを取る

学校に行く前に電話などでアポイントを取るのが礼儀です。まずは、担任の先生と話すことから始まると思います。担任の先生とのアポイントを取ります。

 

5.担任の先生との面談での注意すべき点

  • 落ち着いて話を進めること:子供がいじめを受けているという話をする時は、親は感情的になりがちです。しかし、担任の先生や学校側と話をする時は、冷静でいることは重要です。泣いたり、声を荒げたり、せずに落ち着いて話を進める必要があります。
  • 【重要】ニコニコしない・愛想笑いをしない・先生に媚びないこと:いじめの相談なのに、親がニコニコしたり、愛想笑いをしたりすることは絶対にNGです。それは、話の深刻度を下げるだけでなく、あなたが先生(相手)よりも下のポジションに位置付けられてしまうからです。怒った顔ではありません。真剣な表情で話し合うことです。一度たりとも微笑んだりしないことです。余談になりますが、私は割と愛想が良い方だと自負していますが、ある日、ドイツ人ママから「あんまりニコニコしていると、下に見られやすくなるよ」と言われ、ハッとしました。先生との面談では、親として自信を持って毅然とした態度で話し合いをすることが大切です。
  • いじめの内容を具体的に伝えること・被害を事実より大きく言わないこと:事前に準備してきた詳細を書いた報告書と証拠品を見せながら、伝えます。証拠品は学校側が預かる場合も想定して、あらかじめ写真に撮っておきます。また、子供が受けた被害を誇張して話すことはNGです。話がこじれる元になる可能性があります。
  • 学校側にどのような対処をしてほしいのか明確に伝えること:単に、子供がいじめられています、止めさせてください、だけではなく、具体的にどうしてほしいのか伝えます。例えば、無視を止めてほしい、SNSで悪口を書かないでほしい、盗られたものを返してほしい、暴力を振るわないでほしい、など、明確にすることで、先生に具体的なアクションを促せるきっかけになると思います。
  • 子供が同席している場合、子供自身にも話させる:実際に学校に行っている子供が具体的に話すことで、先生が理解しやすくなります。誰々と隣のクラスの誰が、とか、学校の理科室の隣の部屋、などイメージしやすくなります。
  • 学校側の対応を確認すること:先生に話をした後、学校側はどんな対応を取るのかを確認することは重要です。これからの解決のための手順や期日などを知ることで、親も子供も一定の安心感を得ることができます。
  • この段階で会話の録音はしない:一般的に、会話を録音することは相手に不快感を与えたり、信頼関係を損ねたりする可能性があります。また、先生のほうも録音されていると、自分の非がないよう言葉を慎重に選んだり、ここだけの話的なことを話さなくなることも考えられます。会話の録音は、例えば、何度も相談したが解決しない、学校側が隠ぺいしようとしている、先生が逃げ腰でどっちつかず、など、どうにもならなくなった場合に使うことを考えます。使う際は、録音する前に相手にその旨を伝え、許可を得てから録音します。隠し録音は後々の余計なトラブルになりえます。自分たちが不利になることは慎みます。

 

このように、学校に相談することが、解決への第一ステップになります。この後の学校の対応でいじめが止まれば解決になりますが、止まらない場合について、次回に続きます。

 

ともきりママ