父親の役割が子供のポジティブな未来に与える影響とは? No.3
こんにちは、ともきりママです。
前回からの続きです。
イギリスでは小学校への通学は親同伴が義務付けられています。子供が校門をくぐるまで見届けます。低学年の親は校門までではなく、校舎の中に子供が足を踏み入れるまで付き添います。また、教室まで付き添う親も多かったです。朝は特に父親の姿が多く見かけられました。今回は、イギリスの小学校でのエピソードを交えてイギリスの父親たちについてお話します。
【4.イギリスの父親たち】
私の子供が通っていた小中学校で、母親だけでなく、父親も同じくらい学校や教育に関わっている姿を見かけました。イギリスでは、父親は子供の世話や教育に関わることが当たり前で、家庭によって役割分担はあるものの貢献度は半々のようでした。私が見てきたイギリス人のパパさんたちの姿は以下のようになります。
- ママ友と立ち話をする:子供の送迎時に他のママやパパと普通に立ち話をしています。私も最初は少し驚いたものの慣れると気軽にママ友と話すようなおしゃべりをしていました。
- 学校や子供の情報をよく知っている:○○ちゃんがマラソン大会で優勝したことや、○○先生の奥さんに赤ちゃんが生まれた、など、教育の話から噂話やゴシップまでいろいろな情報を知っていました。おそらく奥さんと情報共有をしているのでしょう。
- お弁当を作る:イギリスのお弁当はサンドイッチ、飲み物、果物とポテトチップの小袋が定番です。サンドイッチ作りは母親だけでなく父親が作っている家庭もありました。
- 料理をする:イギリスでは日曜日のサンデーロースト(オーブン料理)は男性がするものという習慣が昔からありました。男性でも、普通に料理して家族に振る舞います。「パパが作ったラザニア」とか「パパのピリピリチキン」など子供の口からパパのお料理を聞くことが時々ありました。
- 寝る前の本を読んであげる:子供が寝る前にベッド横に座って本を読んであげる父親は多いです。
- 勉強を教える:宿題を見てあげたり、週末に勉強を教えてあげます。担当の科目が決まっている場合が多いようです。
- 学期末面談はパパも必ず来る:学期末に毎回行われる先生との面談には父親も必ず来ます。離婚した父親も必ず来ます。父親も子供の勉強について質問したり、意見を言ったり、と教育に熱心です。
- 学校行事に積極的に参加する:学校行事にはやたら積極的に出てきます。口を挟む父親が多くて時々困るほどでした。
- スポーツを一緒にする:スポーツ、特にサッカー好きの父親が多く、スポーツを重視している父親は多くいました。子供と一緒の土曜日のスポーツは定番でした。
これらは、私の経験範囲内の話ですが、一般的にもイギリスの父親は子育てや教育に母親と対等に関わっていると思います。また、父親自身の仕事の形態にもよりますが、子供のことだけではなく、家事全般に関しても、母親(妻)と上手に役割分担をしている印象を受けました。
何故そんなに上手に生活を回していけるのかと考えてみると、それは、第一に、子供の就寝時間ではないかと思います。イギリスでは小学校低学年までは夜7時、小学校高学年までは夜8時が定番です。つまり、それ以降は大人はゆっくりくつろぐことができます。また、お鍋まで洗える食器洗い機の普及が大きいと思います。お鍋までピカピカに洗ってくれる食器洗い機は、夜の家事から解放されるので時間的に余裕ができると思います。
総じて、イギリスの父親たちは共同親権者としての役割を果たすことが社会全体で期待されているため、父親たちも積極的に動いている、または、動けるのではないかと思います。
日本ではイギリスと比べると男性の長時間労働が多いため、父親が子供と関われる時間が限られている場合が多いと思います。ですから、上記に書いたイギリスの父親の行動をお手本にする必要は全くありません。しかしながら、何かしらのヒントになったり、インスパイアに結び付いたらいいな、と思います。
次回に続きます。
ともきりママ