小学校低学年はテスト100点が当たり前? 前編
こんにちは、ともきりママです。
「小学校低学年の子供がテストで100点とれないのは、親の責任です」
私が長年住んでいたイギリスの地方都市では、日本人学校は土曜日だけの補習校しかありませんでした。なので、現地在住の日本人子女は平日はイギリス人といっしょの現地校に通い、土曜日は日本人学校補習校に通って国語と算数を学んでいました。
その補習校では、毎週国語と算数両方の小テストが行われていました。冒頭のセリフは、いつもお子さんが100点を取っていたママ友Nさんが私に向けて言った言葉です。Nさんは医師のご主人とともに、とても教育熱心で私もたくさん家庭教育について教えてもらいました。
子供が100点を取れなかった場合、それを親の責任だと言うのは間違っていると私は思います。子供の学習は子供自身が努力をして、自分自身で学習を進めていくのが重要だからです。
また、負け惜しみではありませんが、100点を取ることが全てではないと思います。100点にこだわり過ぎると、子供に余計なプレッシャーを与えかねないと思います。
勉強していくことは、正解を求めるだけでなく、自分の頭で考える力と問題を解決する力を培うことだと思います。イギリスの現地の学校では、小学生のうちにこれらの能力を身に付けるために様々な授業形態をとっています。例えば、グループで一つの課題を解決したり、学校外でのフィールドワークなどをたくさん行っています。
もし子供が失敗したとしても、その失敗経験は貴重な経験となり、何かを学び取り成長できます。ですから、イギリス人の親はテストの点数よりも自分の子供が自分で考える能力を伸ばしているかに注目しているのです。
けれども、Nさんの言いたいことは分かります。小学生特に低学年の子供の勉強を家庭で監督することは大切だと思います。小学校の低学年の勉強は基本の基本ですから、この勉強の土台作りはかっちりと固めておかなければならないため、親は子供の勉強のチェックを定期的にする必要があると思います。
その理由は以下のとおりです。
1.子供のモチベーションを確認するため
子供が勉強に興味を持っているか、やる気があるか、挫折していないかを確認する必要があります。
2.子供が学習内容や課題を理解しているかを確認するため
教科書やワークブックやプリントなどに目を通して、親子で理解しているかどうかおさらいします。そこで、つまづいている箇所や理解できていない箇所を見つけて、わかるように教えてあげます。
3.子供が学習習慣を身に付けるため
家庭での勉強は将来自己学習をするための基盤になります。小さい時から家で勉強する習慣を身に付けられるように促します
定期的に子供の学習チェックをすることは、家庭の事情で難しいことかもしれません。それでも、低学年のうちだけは、ざっと見るだけでも効果は大きいと思います。もっとも重要なのは子供に対して愛情とサポートを与えることです。子供を励まし、勇気づけて学習意欲を持たせることができれば、子供は自信を持って取り組んでいけると思います。
次回に続きます。
ともきりママ