イギリスの小学校 学習習慣をつけるには
こんにちは、ともきりママです。
今日も引き続きイギリスの小学校の話をします。
イギリスの小学校では、子供たちに国語や算数を教えるよりももっと重視していることがあります。それは、子供たちに学習の楽しさを体感させること、そして、自ら机に向かう学習習慣をつけさせること、です。
勉強は楽しくない、むしろつらい、やりたくない、めんどくさい、等のようなネガティブな気持ちでは、学習習慣どころか、学校の授業も耳に入ってこなくなります。
そうならないために、イギリスの小学校では子供に学習意欲を持たせるために次のような手法を取っています。
1.楽しさを強調
前回の記事に書きましたが、教室内の通常授業の他に多くの工夫をして、学習を楽しいものとして子供たちに体験させます。
2.個別の指導
子供のニーズに合った学習方法を提供します。例えば、言葉に遅れがある子、外国人、
識字障害の子、授業についてこれない子、など担当の先生の裁量で行います。
3.褒章(ちょっとしたご褒美)
努力や成功を認めてあげ、小さなご褒美を渡します。例えば、宿題ノートにニコちゃんシールを貼ったり、紙でできたメダルを渡したり、クラス皆で拍手してあげたり、などします。
4.参加型の学習法とチャレンジの機会を与える
グループワークや活発な授業を通じて、子供たち皆が参加できるスタイルの学習を多く取り入れます。
その場合、適切なレベルの課題を提供し、子供たちが自信を持ってチャレンジできるように誘導します。
これらの手法は子供たちに興味と学習意欲を持たせ、長期的な学習に向けたエネルギーを引き出すことを目的としています。
中学校に上がれば、個人勉強は必須になってくるため、小学校では学習習慣を身につけさせることが重要だと考えられています。
また、小学校3~4学年になると、自分の時間的管理を学ぶようになり、学校からB5版の日付が入ったノートを新学年のはじめに渡されます。
子供たちはそれに、宿題や放課後の活動などスケジュールを書き込んだり、家族や友達の誕生日に花丸を付けたりします。このように、自己管理能力を身に付けていきます。
これらは、日本の小学校とは違う教育方針ですが、私の経験から考えますと、イギリスの小学校で、うちの子供たちは自らすすんで勉強する底力を身に付けられたと思います。
小学校の高学年になると、親の私が言わずとも学校から帰れば、自ら宿題を片付け、課題の本を読み、明日の予習をし、そして、好きなことをする自由時間を確保する、という自己管理の習慣ができていたのです。
ちなみに、明日の予習、というのは誰に言われたのでもなく子供自ら始めた習慣です。
楽しい授業なので、ちゃんと理解したいから予習をするという意欲を持っていました。
ささいなことかもしれませんが、子供の成長に喜んだ私でした。
ともきりママ