子供を怒鳴ること その影響
こんにちは、ともきりママです。
今日は、子供を怒鳴ること、そして、子供が受ける影響についてお話しします。
前回の自己肯定感の話に関連したトピックになります。
私が長年住んでいたイギリスには、NSPCC(英国子供愛護会)という団体があります。子供を虐待から守ることを目的とした慈善団体ですが、この団体の子供に関する規則は全国的な基準になっています。
このNSPCCが定めている虐待の定義を見ますと、怒鳴ることは虐待行為の一つに定められています。
子供を怒鳴ることは、負の感情、ストレスやトラウマの原因になり、子供の自己肯定感を損なう可能性があります。
あなたは、子供を怒鳴ったことがありますか?
私は、あります。反省しています。当時の自分の未熟さを恥じています。
イギリス人親は怒鳴りません。もちろん、子供を叱ります。
でも、怒鳴って叱りません。子供に悪影響を与えてしまうことをよく知っているのです。
子供を怒鳴ることがもたらす悪影響とは、どんなものでしょう。
以下にまとめてみました。
1.精神的な影響
不安や恐れ、恥ずかしさ等、負の感情に陥ります。
そして、自信が低下し、自己肯定感が持てなくなってしまう可能性があります。
また、自分自身を貶める傾向になる恐れがあります。
2.認知的な影響
注意力や判断力、学習能力の低下が懸念されるといわれています。
3.コミュニケーションの影響
他人とのコミュニケーションや信頼関係の形成に支障をきたす場合があります。
自己評価が低くなるため、自分の意見を言うことが困難になる可能性があります。
4.行動の影響
怒鳴られて、抵抗や暴れたりする反抗的行動をとる可能性があります。
大人に言葉で言い返すことが難しいため、このような行動を取ったり、逆に、諦めて無抵抗無気力になる可能性もあります。
これらの影響は、子供の成長や発達に悪影響をおよぼす可能性があるだけではなく、親への信頼感が低下してしまうこともあります。
そして、もう一つの影響は、子供が怒鳴るという行為を覚えてしまう、ことです。
子供は怒鳴られると、自分がどんな気持ちになり、どんな影響が自分の身に起きるか、ということを体験します。
そして、怒鳴ることをお友達などに実践してしまいます。
子供の言動は、家庭からの影響が大きいです。
でも、親だって人間ですから、忙しくていっぱいいっぱいだったり、嫌な出来事で不快になっていたり、子供の行動が遅くてイライラしたり、しますよね。
そんな時、ついつい口調が強くなって、怒鳴ってしまうこともあるかと思います。
次回、どうすれば怒鳴らないで済むか、について書いていきたいと思います。
ともきりママ