理系を目指すならSTEM教育 イギリスの小学校&家庭で実践
こんにちは、ともきりママです。
【STEM教育】という言葉を聞いたことがありますか?
STEM教育とは、科学、技術、工学、そして数学の分野にフォーカスした教育のことです。
Science 科学
Technology 技術
Engineering 工学
Mathematics 数学
私が長年住んでいたイギリスでは、STEM教育は小学校から重視されています。
私の子供たちが通っていた小学校と中学校もそうでした。
当時の私は、「やたら実験とかフィールドワークやイベントが多いなあ」と思っていました。
むしろ、「遊びみたいなことばかりしてないで、ちゃんと勉強の授業してほしい」と内心モヤモヤしていました。
後に、あれがSTEM教育というもので、子供たちの理系学習能力を伸ばしていたのだと気づかされましたが。
イギリスの小学校のSTEM教育は、子供たちが楽しみながら科学的な思考力を伸ばせるように、みんなが参加できる実験やプロジェクトを行います。実験の成功や失敗よりも、その過程がどうであったかが重要だと教えられます。
同様に、数学的センスを養うために、わざと複雑な問題を出して皆で解決させたりします。正解よりも解くまでの過程が重視されていて、皆それぞれの考え方や解き方を披露して一緒に検証します。
ITの授業は、ITという独立した教科でIT専門の先生が指導しています。IT専門の先生は学校専属ではなくその地域の学校を回ってITの授業をしていました。
また、フィールドワークや科学フェア、アートデザインの授業など、子供たちが科学や技術に対する興味を養うことができる教育的工夫がたくさんありました。
STEM教育は、大掛かりな仕掛けも道具も使わないで家庭でも気軽にできます。
例を挙げてみました。
1.日常のタスクを通じが学習
家の修理や料理などを通して子供に考え方を教えることができます。
2.自然科学に関連するアウトドア活動
昆虫採集、植物の栽培、星空観察など家の近所でできます。
3.数学ゲーム
サイコロを使ったゲーム、数当てゲーム、トランプなどのカードゲーム等で数学的な思考力を養います。
4.プログラミング
インターネットで子供向けのプログラミングがあります。
5.お出掛け
自然公園、科学博物館、工場見学などを楽しいSTEM教育ができます。
他にもいろいろ家庭でできるSTEM教育はあると思います。また、改まってSTEM教育の方法を考えなくても、日常の生活のちょっとしたことを説明してあげたり、触れさせたり、感じさせたり、食べさせてあげたり、などがSTEM教育になっていることが多々あります。
イギリス人家庭では、日曜日の過ごし方として、お昼を家族皆で食べた後、近くの森に散歩にいったり、農家の家畜を見学したり、海辺で貝拾いをしたりなどで午後を過ごしています。
また、地元で人気だったのは科学技術館で、いつも家族連れでにぎわっていました。このように、親が意識しているのか、していないのかは定かではありませんが、イギリス人家庭ではSTEMに触れ合う機会が多いように思いました。
日本の学校でもSTEM教育は重要視されていると思います。実験や実習の授業や遠足などで実践されていると思います。
繰り返しになりますが、STEM教育は日常生活の中で実践されている場合も多いと思います。
ただ、その時に親はちょっと意識して、いつもより説明を多くしてあげてはいかがでしょうか。
大人にとっては当たり前のものごとの現象や動きでも、子供にとっては不思議に感じていたり、不可解だったりすることが多々あると思いますから。
ともきりママ