お子さんは本読み苦手ですか? 読み書き困難な視覚障害 アーレン症候群
こんにちは、ともきりママです。
昨日に引き続き、読み書き障害についてお話しします。
うちの子供2人は大学入学後にディスレクシア(発達性読み書き障害)の疑いが発生し、一人はディスレクシアに判定されましたが、もう一人は別の読み書き障害という判定になりました。
それは、アーレン症候群’(Irlen Syndrome) という初めて耳にする視覚障害でした。
アーレン症候群は、特定の色の光や光の反射などが視覚野(脳の一部)において不適切な影響を与えることによって引き起こされます。
光の入り方によって誘発される視覚障害です。
これが原因となり、文字や文章を読む際に起こるトラブル(文字のブレやご認識など)が特徴です。
視力は正常でありながらも、この視覚障害があると診断されることもあります。
このアーレン症候群とディスレクシア(発達性読み書き障害)は異なる病気ですが、読書障害や学習障害に関連してくる場合があります。
原因は多層的で、現時点ではまだ明確な結論は出ていないようです。
症状としては、目疲れ、頭痛、吐き気、視覚錯覚(文字がゆがんだり、回ったり)などだそうです。
うちの子供の場合は、これらの症状はなく(気づかず?)、大学入学後の大量の勉強の最中、どうも調子が悪いと専門医に診てもらい詳しい検査を通じてアーレン症候群だと認定されました。
そこで、うちの子供は、本やノートの白いページが眩しく影響されていると判明しました。
本人のはっきりした自覚は無く、言われてみればそうかも、程度の認識でした。ただ、大量の資料や論文を読むのに他人より時間がかかる、と気づいたそうです。
では、大学入学前に気づかなかったのか?
本人も親の私も、まったく気づきませんでした。
小さいころから読書は好きでしたし、マンガも読んでいました。
対処法として、健康保険から提供されたものは、
カラーレンズの眼鏡 (本人に合わせて作ったもの)
カラーフィルムシート(本やノートのページの上に載せる)
でした。
また、自分で用意したものは、薄いブルーのA4版のレポート用紙でした。白い色のノートは光が反射するため、薄い色付きの用紙を大量に購入しました。
そして、子供本人が対策したことは、勉強のために音声や動画をたくさん利用しました。教科書を読むより、講義の動画を視聴するほうが、すんなりと頭に入っていくからです。
以上が、発達性読み書き障害ディスレクシアとアーレン症候群について、私の子供たち
体験したことです。
うちの場合は、気づいたのが2人とも大学生になってからだったので、自分たちで何とか診断から対処まで行うことができました。
ただ、子供が通っていた小学校、中学校では読み書き困難な子が周囲に何人もいて、大人たちのサポート(学校、病院、親)を受けて、対処していました。
特に、小学校ぐらいまでの子供は自覚症状があっても、取り立てて親に言わないことが多いのではないかと思います。
痛い、とかの感覚とは違い、文字が見えにくい、文章が読みづらい、と言わないで過ごすこともあると思います。
もしも、あなたのお子さんが本を読むことに苦戦していたり、文字を覚えることが極端に苦手だったり、何かしらの読み書きに困難な様子を示していたら、もちろん、しばらく様子を見続けることが必要ですが、いつまでもおかしいなと感じた時はお医者さんに相談してみてもいいと思います。
単に、本嫌いだった、というオチもあるかもしれませんが、それはそれで読み書き障害ではなかったという結果で一安心できると思います。
読んで下さって、ありがとうございました!
ともきりママ