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おうち教育で子ども2人医学部合格

発達性読み書き障害(ディスレクシア) イギリスの学校にて

 

 

こんにちは、ともきりママです。

 

発達性読み書き障害(ディスレクシア)という言葉を聞いたことがありますか?

 

今日は、このお話をします。

 

まず、発達性読み書き障害(ディスレクシア)とは、読み書き能力に関連する障害のことです。

文字が読みづらい、数字の認識困難、音から文字を認識づらい、読み書きのスピードが遅い、文字の形を覚えづらいため文字を書くことが困難、などの症状を指すそうですが、実際の症状は個人個人違うと思います。

 

これから書く記事は、あくまで私が個人的に見聞きし、自分の子供たちが経験した話なので、ディスレクシアの定義を語るわけでも、医学的な解決を語るわけではありません。

一個人の体験と感想だと理解してお読みくださるようお願いします。

 

 

わが家の場合、2人の子供がディスレクシアだと判定されたのは、医学部に入学した後でした。

つまり、大学生になるまでまったく気づかず、医学部に入って大量の論文や資料を読み込まなくてはならなくなった時に、「アレ?」と気づいた次第です。

 

ディスレクシアは、遺伝的要因と環境的要因の両方が影響しているとされていますが、単一の原因というより複数の要因が合わさって引き起こされていることが多いそうです。

 

ディスレクシアは知的能力とは関係がなく、ただ読み書きが困難なため、学習にいろいろな弊害が生じる場合もありますが、うちの子供たちのように何となくやりすごしていける場合もあります。

 

イギリスでは、ディスレクシアは、「うちの子ディスレクシアなの」「へえ、そうなんだ」ぐらいの受け止めが多いです。

取り立てて珍しくもないよくある話ということです。

それだけ認知されている症状の一つだと思います。

 

当時の私の感覚からいうと、子供たちのだいたい5%~10%はディスレクシアではないかと思います。

というのも、うちの子供が通っていたイギリスの学校では、ディスレクシアの子供たちのために国語の特別授業があるのですが、その授業を受けていたのがクラスで1割弱だったからです。

 

 

うちの子供たちはその特別授業を受けていなかったので直接その内容は知りませんが、イギリスの学校での一般的な教育的アプローチは以下の通りです。

 

リーディングプログラム

これは、文字を見て意味を理解する能力を強化することを目的としたプログラムです。

無理に難しい本を選ぶのではなく、その年齢に合った読書が推奨されます。

 

シンボル系統のトレーニン

これは、文字をみて音を聞くことに焦点を当てたプログラムです。文字と音の関係を理解するのが困難な子供たちに対して行います。(英語教育の場合です)

 

教育支援

ディスレクシアの子供たちは、作業時間や作業環境、また作業内容などの教育支援が必要です。

例えば、作業時間を短縮したり、延長したり、作業環境をより落ち着いたものにしたり、作業のための道具を貸与したり、などです。

 

 

 

これらの教育的アプローチは充実していると思います。

その意味ではイギリスは教育先進国と考えても良いと思います。

 

例えば、ディスレクシアの子供たちは試験時間が延長されます。

60分の試験時間が80分に延長されたりします。

延長時間は先生が勝手に決めるのではなく国や教育庁で決めているようです。

 

また、その子の症状に合わせた適切な学習道具の購入補助があります。

例えば、文字を書きにくいという点から、パソコン購入を援助されることもあります。

実際に、わが家の子供はこの援助を受けパソコンを購入していました。もう一人の子供は特別の眼鏡を購入する補助を受けました。

このように、個人個人の症状や状態から専門家が何を必要かと判断し、サポートをしてくれます。

 

 

さて、改めて、ディスレクシアだと誰が決めるのでしょうか。

 

それは専門家からの認定で決まります。

 

最初に、親や学校の先生が子供の読み書き困難に気づき、かかりつけ医に相談します。

そして、かかりつけ医を通して専門家を紹介され専門家に診てもらい認定を受けます。

その際、診断テストや専門家との面談など行われ、認定がおりるようです。

 

うちの2人の子供の場合、一人はディスレクシアでしたが、もう一人は別のものだと判明して、それに合った支援を受けることができました。

 

長くなるので次に続きます。

ここまで読んで下さって、ありがとうございました。

 

ともきりママ