イギリスの小学校教育 学習を楽しむために
学力向上の最大のスキルは、学習することを楽しむこと、だとイギリスで学びました。
日本の小学校では、教科書を規則正しく使い、記憶を重視する学習方法が多いようですが、イギリスの小学校では、教科書よりも実践的なアプローチが重視されている印象を受けました。
実践的なアプローチとは、
ハンズオンのプロジェクト、アウトドア活動、そして、実践的な教材、です。
ハンズオンのプロジェクト
子供たちは実際に手を動かして学習する機会が多いです。
例えば、自分たちで工作して教材を作ったり、みんなで科学のプロジェクトをしたり、実際におやつや料理を作って食べたり、です。
アウトドア活動
子供たちは、アウトドアで実践的なアクティビティを通じて学習することができます。例えば、野外教育や自然教室、施設訪問や職場見学、マラソン大会やキャンプなど、学校の外で行われる教育に重点を置いています。
また音楽や芸術に触れる機会もあります。
実践的な教材
小学生のうちは教科書を開くよりも、実践的な教材を使用する場合が多いです。
実物大の模型、人形、グラフィックや地図などを使って子供たちの興味を引きます。
また、それらの教材を子供たちの手で作ることもあります。自分たちで作り方を考えて完成させます。
日本人の私からすると、イギリスの小学校の授業は勉強というより遊び(?)に見える場合も多々ありました。
いつまで”遊び”ばかりなのか、ちゃんとした授業をしてほしい、計算ドリルの1ページでもやってほしい、などと当時の私はモヤモヤしていたこともありました。
一方、子供たちは、これらのクリエイティブでアクティブな活動により興味を持ち、学ぶ意欲がふくらんでいきました。
子供たちにとってはワクワクする楽しい時間だったのでしょう。
そうして、後によくわかったのは、これらの実践的なアプローチは子供たちの学力向上に大きく良い影響をしていたことです。
そのメリットとは、全体的な理解の深化、記憶の強化、興味の引き出し、です。
全体的な理解の深化
実践的なアプローチを通じて子供たちは、学習内容を直接体験することができ、本や教科書だけで学ぶよりも、より深く理解することができます。
記憶の強化
手や身体を動かしながら学習することは、本やノートを読んで記憶するよりも、記憶の定着が良くなると思います。
興味の引き出し
子供たちが学習することを楽しめるため、興味を引き出しやすくなります。
結論として申し上げますと、これらの実践的なアプローチは子供のポテンシャル(潜在能力)を高めていたと私は思います。
これがイギリスの小学校の教育目的だと思います。
学習することの楽しさを教え、それによって子供たちの興味を引き出し、学習するモチベーションを高めることができるからです。
さらに、子供たちは手や身体を動かすことでより深く理解することができ、記憶を定着させることができます。効果的ですね。
次回もイギリスの小学校のお話をします。
読んでくださって、ありがとうございました。
ともきりママ